分布・疫学
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東アジアで最初に報告されて以降、アジアやアフリカ、オーストラリアなどの熱帯から亜熱帯地域や温帯地域で発生がみられる。ヌカカを介することから季節性があり主に夏から秋にかけて流行する。日本での北限は北緯38°あたり(新潟県や福島県以南)とされている。 日本では1988年に九州・沖縄の各県で372頭の発生があり、1989年には沖縄県で333頭の発生が報告された。1988年の発生以前は日本国内で生産されている牛には抗体は認められておらず、中国や韓国の発生に伴い本ウイルスを持ったベクターが渡り鳥などに付着して国内に入ってきたと考えられている。2001年には沖縄県の八重山地方で約1400頭の牛に発生が確認された。この発生直前には台湾で牛流行熱の発生があった。 ウイルスに罹った牛のうち約80%は不顕性感染であり、同居感染はしない。
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分布・疫学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/05 22:52 UTC 版)
東アジアや東南アジアの国々、オーストラリアで見られる。 牛流行熱と同様でヌカカを介することから季節性があり主に夏から秋にかけて流行する。日本での北限は北緯38度(新潟県や福島県以南)とされている。 日本では1959年の夏から秋にかけて関東地方以南の各地で発生して以降1982年までの長期間、発生は確認されなかった。1982年では九州地方で小規模な発生があった。これと全く同時期に韓国でも発生が確認されている。1987年は九州地方と高知県および兵庫県で発生。1997年から1998年には九州地方から近畿地方までの西日本で発生した。日本での発生には地域性(低地や湿地)が認められ、1987年と1997年の流行では西日本のほぼ同一地域で確認された。また発病牛は黒毛和種や褐色和種といった肉用牛の割合がホルスタイン種より高く、ウイルスに対する感受性には種差があり肉用牛は高いと考えられる。 ウイルスの伝播はウイルス血症を起こした動物を吸血したベクターを介して起こり、接触感染や飛沫感染では起こらない。日本ではウシヌカカによる媒介が多くイバラキ病の主な原因となっている。また感染牛は3ヵ月の長期間にわたりウイルス血症を起こすことから、不顕性感染の個体が疾病の流行と存続に大きな役割を果たすと考えられている。感染牛のうち約80%は不顕性感染を示し残りの約20%で顕性感染を示す。発症した牛のうち約20%の個体は死に至る。同居感染はない。
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