兵制とは? わかりやすく解説

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へい‐せい【兵制】

読み方:へいせい

兵備に関して制度


兵制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 15:21 UTC 版)

北宋」の記事における「兵制」の解説

宋の兵制は傭兵制であり、兵士全て衣食住政府から支給される職業軍人であった。宋軍は大きく禁軍と廂軍に分かれる禁軍中央軍、廂軍は地方軍である。 唐末から五代にかけて藩鎮の持つ地方軍事力強大なものであった。これら藩鎮兵士たち中央で事が起こった際に節度使押し立てて皇帝とし、兵士そのまま禁軍となった侍衛親軍)。この侍衛親軍皇帝擁立した功績から多く驕慢になり、恩賞約束されねば戦わない軍隊となり、軍内の老兵整理することを許さなかった。このような状態を驕兵と呼ぶ。これに対して後周世宗新たな禁軍である殿前軍設置し、これを強化することで軍事力強化皇帝権の確立狙った。この殿前軍長官である都点検であったのが太祖である。 太祖即位する節度使から兵権剥奪し残った兵士のうち強兵引き抜いて禁軍組み入れ残った弱兵たちは廂軍として地方残した。廂軍は実戦兵力としてはまず使われず、兵糧運搬土木工事などに使われ、満六十歳退役し退役後は俸給半分減らされた。一つには他の仕事就けない者を収容する福祉政策の意味合いと、無頼の徒軍隊収容することで治安維持的な意味合いがあった。 唐代では藩鎮将帥兵士たちの間に私的な繋がり生じ、それが割拠一つ原因となっていた。これに対して宋では軍の駐屯地と軍の司令官数年毎に替える更戍制を行い司令官兵士地方の間に心的結合出来ないようにした。また一般に兵士には逃亡防止のために顔面刺青施されていたが、本来刺青罪人施されるものであり、宋においては「良は釘にならず、良人は兵にならず」というように兵士社会身分著しく低いものとなった。これらの政策により中央反抗する地方軍存在しなくなったが、一方で軍の弱体化を招くことになり、遼・西夏との関係は常に守勢に回らざるを得なかった。 また禁軍・廂軍の他に現地民衆により編成され自警団的な郷兵辺境異民族軍隊組み入れた兵がある。郷兵は自らの郷里を守るということから士気高く兵は精強あり、か両者とも維持費が安いことから重宝された。

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兵制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 13:51 UTC 版)

陳朝」の記事における「兵制」の解説

軍隊には禁軍それぞれの路に配備された路軍で構成され平野部の路軍は正兵チンピン)、山岳地帯の路軍は藩兵(フィエンピン)と呼ばれ村落には郷兵(フォンピン、民兵)が存在した徴兵少数精鋭選抜する方針拠って実施され平時兵士農耕従事していた。元へ抗戦においては彼ら農民兵によるゲリラ戦清野物資隠蔽)による抵抗が、勝利原動力となった陳朝軍事力中心成していたのは各地の王侯が有する私兵であり、戦争には王侯私兵率いて従軍した陳国峻一族は、元の侵入に対して領地より「家奴」「家僮」などの私兵動員し軍隊主力成した

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