傀儡師

デジタル大辞泉

かいらい‐し〔クワイライ‐〕【^×傀^×儡師】

読み方：かいらいし

１ 人形を使って諸国を回った漂泊芸人。特に江戸時代、首に人形の箱を掛け、その上で人形を操った門付け芸人をいう。傀儡(くぐつ)回し。人形つかい。《季 新年》

２ 歌舞伎舞踊。傀儡師の風俗を取り入れたもので、河東節・長唄・富本節・清元節などにある。

３ 陰にいて人を操る者。策士。黒幕。

くぐつ‐し【傀^＝儡師】

読み方：くぐつし

「傀儡(くぐつ)2」に同じ。《季 新年》「—の前だれ赤き女ぶり／由基人」

歴史民俗用語辞典

傀儡師

読み方：カイライシ（ｋａｉｒａｉｓｈｉ），　クグツ（ｋｕｇｕｔｓｕ），　クグツシ（ｋｕｇｕｔｓｕｓｈｉ）

平安～江戸期、放浪芸能集団生活者。

別名 傀儡子、傀儡回(くぐつまわし)

世界宗教用語大事典

かいらいし 【傀儡師】

傀も儡も漢字の意味は土の塊りで作った人形をいい、それを使って銭を得る放浪芸人をいう。邦語で傀儡をクグツというが、草で編んだ袋に人形を入れたからだとか、朝鮮語から来ているとか諸説がある。木偶人形を舞わせて門付けをした。起源は平安時代から。西宮神社の支配下で恵比須（夷）人形を舞わす傀儡師を夷回しといい、寺に属する傀儡師を仏回しといった。（これから転じて人に操られている人を傀儡という）→ 操人形

短編小説作品名辞典

傀儡師

作者夢枕獏

収載図書魔獣館―伝奇小説傑作集
出版社祥伝社
刊行年月1986.7
シリーズ名ノン・ポシェット

収載図書月の王―印度怪鬼譚
出版社徳間書店
刊行年月1989.5
シリーズ名トクマ・ノベルズ

収載図書月の王
出版社徳間書店
刊行年月1993.8
シリーズ名徳間文庫

収載図書月の王
出版社光文社
刊行年月2002.6
シリーズ名光文社文庫

傀儡師

作者天沼春樹

収載図書夢童子―転生奇譚集
出版社パロル舎
刊行年月1999.7

傀儡師

作者Arthur Schnitzler

収載図書憂愁短篇集 復刻版
出版社本の友社
刊行年月2003.7
シリーズ名シュニッツラー短篇全集

収載図書憂愁短篇集
出版社本の友社
刊行年月2005.7
シリーズ名シュニッツラー短篇全集

季語・季題辞典

傀儡師

読み方：カイライシ（ｋａｉｒａｉｓｈｉ）

新年各戸を回る門付けの一種

季節 新年

分類 人事

歌舞伎・浄瑠璃外題辞典

傀儡師

読み方：カイライシ（ｋａｉｒａｉｓｈｉ）

初演 文政7.9(江戸・市村座)

近代文学作品名辞典

傀儡師

読み方：カイライシ（ｋａｉｒａｉｓｈｉ）

作者 芥川竜之介

初出 大正8年

ジャンル 小説集

ウィキペディア

傀儡師

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/10/16 09:36 UTC 版)

傀儡師（くぐつし、かいらいし）は、日本の古代から中世にかけて現れた旅芸人の集団 →「傀儡子」を参照。

ウィキペディア小見出し辞書

傀儡師（くぐつし）

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/03 04:01 UTC 版)

「さくや妖怪伝」の記事における「傀儡師（くぐつし）」の解説

咲夜と太郎が泊まった古寺の先客。人形を偏愛する異常者で、美しい女性を狙っては秘薬を吹きかけて「生き人形」に変えて持ち歩いている。咲夜に目をつけて「生き人形」にしようと夜中に襲撃した。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

傀儡師

出典:『Wiktionary』 (2017/08/10 16:05 UTC 版)

異表記・別形

• 傀儡子

名詞

傀 儡 師 (くぐつし、かいらいし)

1. 傀儡を操り、各地を旅した芸人。くぐつまわし。人形遣い。
2. 歌舞伎の舞踊の一つ。
3. 陰で人を操るもの。策士、黒幕。

翻訳

• 英語: puppeteer

Weblio日本語例文用例辞書

「傀儡師」の例文・使い方・用例・文例

• 傀儡師首に
• 傀儡師という職業
• 傀儡師を職業とする女
• 傀儡師という職業の人