偏光
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偏光(へんこう、英: polarization)は、電場および磁場の振動方向が規則的な光のこと。これに対して、無規則に振動している光は、非偏光あるいは自然光と呼ぶ。一部の結晶や光学フィルターを通すことによって、自然光から偏光を得ることができる。電波における同様の現象は偏波(へんぱ)と呼び、アンテナの形状などと関係する。
- ^ 光の百科事典、pp.577,580-593(著者: 柴田清孝)
- ^ Tsyr-Huei Chiou et. al., Curr. Biol., 18, 429-434 (2008)
- ^ (日本語) ハリガネムシは寄生したカマキリを操作し水平偏光に引き寄せて水に飛び込ませる 2021年7月9日閲覧。
- ^ “08 特別企画 - イカの色覚大研究”. 九州釣り情報. 2024年7月2日閲覧。
- ^ “4.動物の眼・視覚 頭足類(イカ、タコ)の眼”. Mark Pine MATSUNAWA. 2024年7月2日閲覧。
- ^ “魚が海中で姿を隠す仕組みを解明 ナショナルジオグラフィックス”. National Geographic Society (2015年11月27日). 2024年7月2日閲覧。
偏波(へんぱ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 06:09 UTC 版)
電波(電磁波)の空間に対する向きを偏波という。 電界が常に一つの平面内に存在する場合を直線偏波といい直線偏波の中で電界が大地と平行な場合を水平偏波、大地と垂直な場合を垂直偏波という。例えば素子が大地に対して平行ならば水平偏波、垂直ならば垂直偏波となり首都圏のテレビ放送では水平偏波が多い。 直線偏波とは異なり、電界が伝播方向に向かって回転する場合を円偏波といい電波の進行方向に向かって右に回転する場合を右旋円偏波、左に回転する場合を左旋円偏波という。円偏波は回転する電界の大きさが一定の場合を言うが実際のアンテナでは電界の大きさが一定とならず楕円の形になり、その場合を楕円偏波という。楕円偏波において、楕円の長軸と短軸の比を軸比という。円偏波は衛星放送やGPS等の衛星通信で使用されることが多く、また円偏波は電波の周囲からの不要な反射(マルチパス)の影響を受けにくいためETCなどでも使われている。 良好な通信を行うには、送信側と受信側とで偏波を一致させる必要がある場合がある。
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