使用煉瓦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 07:35 UTC 版)
使用レンガの展示 レンガの一例 愛岐トンネル群探索の発端となった赤煉瓦であるが、中央線鉄道建設概要によれば、明治29年から33年までの名古屋-多治見の工事区間に発注された煉瓦の数は、橋梁や駅ホームも含めて1,879万個と記録される。 このうち愛岐トンネル群に用いられた煉瓦の総数は1,850万個に及ぶとみられ、碓氷トンネル群1,500万個や琵琶湖疎水1,450万個、東京駅833万個を上回り、土木建造物で日本最多と推定される数の煉瓦が使用された。6号トンネルのインバート構法や7重巻きの口迫石など、軟弱な地盤を補うために、とくに多くの煉瓦が使用された。 明治30年頃の東海地方の煉瓦生産工場は、三河地方の11工場をはじめ、大垣に1工場、多治見に1工場、名古屋に3工場、四日市に1工場の計17工場があり、このうち三河地方の「岡田煉瓦」(安城市)や「大野就産所」(刈谷市)、名古屋の「愛知監獄所」など8工場の刻印25種類、付帯印を含めると100種類以上が愛岐トンネル群の廃棄煉瓦から確認されている。
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