主鏡とは? わかりやすく解説

主鏡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 09:06 UTC 版)

ケプラー (探査機)」の記事における「主鏡」の解説

ケプラーの主鏡は直径1.4メートル4.6フィート)である。ガラスメーカーのコーニングが超低膨張ULEガラス使用して製造したこのミラーは、同じサイズのソリッドミラーのわずか14%の質量になるように特別に設計されている。比較小さな惑星恒星の前を通過するときに、それらを検出するのに十分な感度を持つ宇宙望遠鏡製造するために、主鏡に非常に高い反射率コーティングが必要であったIon assisted evaporation使用してSurface Optics Corporation反射強化するための保護9層コーティングと、色中心形成大気中の吸湿最小限抑える誘電体干渉コーティング適用した

※この「主鏡」の解説は、「ケプラー (探査機)」の解説の一部です。
「主鏡」を含む「ケプラー (探査機)」の記事については、「ケプラー (探査機)」の概要を参照ください。


主鏡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 08:32 UTC 版)

ドブソニアン望遠鏡」の記事における「主鏡」の解説

反射望遠鏡の主鏡は、高精度放物面仕上げられなければならない。また高い面精度維持するために、傾けて自重で主鏡がたわまないように、主鏡は充分に厚いガラスである必要があるが、一般的に直径に対して厚みが1/6上であるよう設計されていた。さらに熱膨張によるたわみを防ぐためにパイレックス合成石のような低膨張ガラス用いられる。ほとんどのドブソニアンでは、従来反射望遠鏡よりも薄い(具体的に直径に対して1/8から1/12)主鏡が用いられている。コスト側面もあるが、一義的には軽量化外気との温度順応性要請よるものである。また、従来大口径で高精度な主鏡は非常に高価であり、低倍率では精度の低さそれほど目立たないため、精度の低い主鏡が用いられることもあった。しかし、2000 年代以降コンピューター制御式の研磨装置普及したため、高精度安価な主鏡が登場している。また従来は、青板ガラスなど膨張率が特別低くない安価なガラス用いられることもあったが、現在市販されている製品ホウケイ酸ガラス合成石英が使用されている。なおこの点につきドブソン制作した望遠鏡では、大胆にも主鏡に難破船円い舷窓研磨した薄いガラス使われていた。通常の小型望遠鏡では鏡の向き精密に合わせる光軸合わせる)ために調整用の数本ネジ固定されているのと違ってカーペット裏打された容器固定し重さ全体支えてひずみを軽減していた。現在では、コンピュータシミュレーションによって最適化された6点支持9点支持法などを採用したものが主流となっている。支持体全体鏡面安定を保つというのは、数m超級超大型望遠鏡では一般的な手法でもある。

※この「主鏡」の解説は、「ドブソニアン望遠鏡」の解説の一部です。
「主鏡」を含む「ドブソニアン望遠鏡」の記事については、「ドブソニアン望遠鏡」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「主鏡」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「主鏡」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「主鏡」の関連用語

主鏡のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



主鏡のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのケプラー (探査機) (改訂履歴)、ドブソニアン望遠鏡 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS