主鏡
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「ケプラー (探査機)」の記事における「主鏡」の解説
ケプラーの主鏡は直径1.4メートル(4.6フィート)である。ガラスメーカーのコーニングが超低膨張(ULE)ガラスを使用して製造したこのミラーは、同じサイズのソリッドミラーのわずか14%の質量になるように特別に設計されている。比較的小さな惑星が恒星の前を通過するときに、それらを検出するのに十分な感度を持つ宇宙望遠鏡を製造するために、主鏡に非常に高い反射率のコーティングが必要であった。Ion assisted evaporationを使用して、Surface Optics Corporationは反射を強化するための保護9層銀コーティングと、色中心の形成と大気中の吸湿を最小限に抑える誘電体干渉コーティングを適用した。
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主鏡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 08:32 UTC 版)
反射望遠鏡の主鏡は、高精度な放物面に仕上げられなければならない。また高い面精度を維持するために、傾けても自重で主鏡がたわまないように、主鏡は充分に厚いガラスである必要があるが、一般的に直径に対して厚みが1/6以上であるように設計されていた。さらに熱膨張によるたわみを防ぐためにパイレックスや合成石英のような低膨張ガラスが用いられる。ほとんどのドブソニアンでは、従来の反射望遠鏡よりも薄い(具体的には直径に対して1/8から1/12)主鏡が用いられている。コストの側面もあるが、一義的には軽量化と外気との温度順応性の要請によるものである。また、従来は大口径で高精度な主鏡は非常に高価であり、低倍率では精度の低さがそれほど目立たないため、精度の低い主鏡が用いられることもあった。しかし、2000 年代以降はコンピューター制御式の研磨装置が普及したため、高精度で安価な主鏡が登場している。また従来は、青板ガラスなど膨張率が特別低くない安価なガラスが用いられることもあったが、現在市販されている製品はホウケイ酸ガラスや合成石英が使用されている。なおこの点につきドブソンの制作した望遠鏡では、大胆にも主鏡に難破船の円い舷窓を研磨した薄いガラスが使われていた。通常の小型望遠鏡では鏡の向きを精密に合わせる(光軸を合わせる)ために調整用の数本のネジで固定されているのと違って、カーペットで裏打された容器に固定し重さを全体で支えてひずみを軽減していた。現在では、コンピュータシミュレーションによって最適化された6点支持、9点支持法などを採用したものが主流となっている。支持体全体で鏡面の安定を保つというのは、数m超級の超大型望遠鏡では一般的な手法でもある。
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