中央図書館時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 22:55 UTC 版)
街の一等地にあるランドマークビルの中核施設が公立図書館であるのは全国的に見て珍しいとされる。尾張一宮駅前ビルの5階から7階部分が図書館に充てられている。図書館部分の延床面積は6,701.67m2であり、豊島図書館時代の約3倍となった。5階は児童フロアであり、豊島図書館の児童向けコーナー約7,000冊を大幅に上回る、約47,000冊の絵本・児童書・紙芝居などが置かれている。フカフカの絨毯を敷いた「おはなしのへや」や子ども向け学習室なども設置されており、おはなし会などが開催されている。開館時間は9時から21時までであり、旧館時代よりも4時間長い。年間の開館日数は旧館時代よりも約40日間多い約320日となった。 メインフロアである6階は文芸書が中心であり、新聞・雑誌コーナー、学習室、ブラウジングコーナーなどが設置されている。詩人の佐藤一英、郷土史家の森徳一郎、経済学者の山田盛太郎など、一宮に縁のある著名人の著作を集めた「郷土人コーナー」が設置されている。7階は参考業務を想定したフロアであり、郷土資料、繊維関連資料、経営や起業に関連する図書2,000冊が常設されているビジネス支援コーナーなどが設置されている。旧館時代は閉架書庫にしまわれていた繊維関係の貴重書が一般開架室で自由に閲覧できるようになった。インターネットブースやパソコンの持ち込み可能な部屋が充実しており、新たにレファレンス専用カウンターが設けられた。公共図書館としては珍しく、屋上には自動化書庫が設置されている。 開館時には尾西信用金庫の創立60周年記念事業として、高さ2.3メートルのブロンズ像「そよ風」の寄贈を受けた。一宮市在住の彫刻家である桜井真理が2011年に日展に出品した作品であり、6階の一般フロア入口前に置かれている。館内には2室の対面朗読室が設置されており、1989年に活動を開始した朗読グループ「ききょう」のボランティアが週5日体制で常駐している。
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