三行半とは? わかりやすく解説

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みくだり‐はん【三行半/三下り半】

読み方:みくだりはん

《三行半に書く習慣から》江戸時代、夫から妻への離縁状俗称離縁する旨と、妻の再婚許可する旨を書いたもの。転じて離縁すること。「—を突きつける


三行半

読み方:ミクダリハン(mikudarihan)

江戸時代離縁状俗称

別名 三下半


三行半

作者佐藤雅美

収載図書お尋者―物書同心居眠り
出版社講談社
刊行年月1999.1

収載図書お尋者―物書同心居眠り
出版社講談社
刊行年月2002.6
シリーズ名講談社文庫


三行半

読み方:みくだりはん

  1. 妻への離縁状。昔三行半に書くを習慣としたるよりいふ。
  2. 離縁状のことをいふ。昔は離縁状を三行半に書いたといふから起つたもの。〔情事語〕
  3. 離縁状のことをいふ。
  4. 離縁状のこと、昔は三行半に書くのを例としたから。

分類 俗語情事

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離縁状

(三行半 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 05:47 UTC 版)

離縁状(りえんじょう)とは、江戸時代に庶民が離婚する際、妻から夫、夫から妻(または妻の父兄)に宛てて交付する、離婚を確認する文章である。


  1. ^ 「徳川時代の婚姻法」『法制史論集第一巻』(岩波書店、1925年)P480.
  2. ^ 『日本法制史概説』(創文社、1948年)P586.
  3. ^ 『日本法制史』(角川書店、1959年)P476.
  4. ^ 『日本法制史(一)』(有斐閣、1949年)P300.
  5. ^ 高木(2019).
  6. ^ 高木(2019), p. 259.
  7. ^ 高木(2019), p. 263-264.
  8. ^ 鸚鵡籠中記』宝永2年正月7日条
  9. ^ 高木(2019), p. 264-290.
  10. ^ 高木(2019), p. 296-298.
  11. ^ 高木(2019), p. 291-296.
  12. ^ 『日本史Ⓑ用語集』山川出版社、1995年。p.121.
  13. ^ 新潟日報国内初、妻からの離縁状を確認の魚拓[要出典]
  14. ^ a b c 高木 2014, p. 239.
  15. ^ a b c d e 高木 2014, p. 240.
  16. ^ 高木 2014, p. 241.



三行半

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 09:14 UTC 版)

離縁状」の記事における「三行半」の解説

三行半とは、離縁状俗称である。離縁状内容を3行半で書く習俗があったことから、このように称される。もっとも、必ずしも全ての離縁状が3行半であったわけではないその3行半の文面はいくつ種類があるが、多く前段離婚文言述べ後段再婚許可文言述べる(帝大教授穂積重遠研究による)。 離別一札の事一、今般双方手合を以及離 縁 然ル上者其元儀 何方縁組 いたし候共 私方に二心無 依離別一札如件十一月廿四日 長吉 おせいとの 読み下し離別一札のこと。一つ今般双方手合を以て離縁に及び、然る上は其の元儀、何方縁組み致し候とも、私方に二心無く、これにより離別一札くだんの如し。亥十一月二十四日長吉。おせい殿。 意訳離別状この度双方協議の上離縁いたします。したがって今後あなたが誰と縁組みしようとも、私に異議はなく、翻意することもありません。以上、本状を以て離別状致します亥年11月24日長吉。おせい殿。 また、縁切寺であった満徳寺群馬県太田市)に残る離縁状満徳寺離縁状呼ばれ仏教用語用いられた独特の文面を持つ。縁切寺えんきりでら)とは、女性側から離婚困難な場合でも、そこに駆け込むことによって離婚達成される尼寺である。鎌倉東慶寺縁切寺として名高い離別一札之事一、深厚宿縁浅薄之事 不有私 後日雖他え 嫁 一言違乱無之 仍如件弘化四年 国治爪印八月 日 常五郎殿姉 きくどの 読み下し離別一札の事。一つ深厚宿縁浅薄の事。わたくしあらず。後日他へ嫁すと(謂えど)も、一言違乱これなく。よってくだんの如し弘化四年八月 日。国治爪印常五郎殿姉。きく殿。 意訳離別状深く厚いと思った宿縁は、実は浅く薄かったのです。双方の責によるところではありません。後日、他へ嫁ぐことになろうとも、一切異議無く前言撤回することはありません。以上。弘化4年8月 日。国治爪印爪印とは、親指の爪の縁に墨を塗ってつけた筋状の印。)。常五郎殿姉。きく殿。 なお、「三行半」の名前の由来には、奈良時代律令定められた棄妻(婿入婚における、夫からの一方的な離婚。放妻とも言う。)の際に用いられ書状七出之状(しちしゅつのじょう)の「七」を半分割って三行り半というとする説や、婚姻の際に妻の親元が出す婚姻許可状が7行の文書であることが多かったため、その半分の3行半にするという説などもある。 最近[いつ?]、新潟県十日町市では江戸時代に妻から夫に出され離縁状発見された。 離縁状写しは、1856安政3)年、旧貝野村安養寺の妻「ふじ」が夫の「重右衛門」にあてた。縦30センチ、横40センチ和紙に墨で書かれ冒頭に「離縁状之事」とあり、8行にわたり「夫が病気」との理由や、100両を慰謝料として払ったことが記されている。差出人「ふじ」の後に、本家親せきと続く。

※この「三行半」の解説は、「離縁状」の解説の一部です。
「三行半」を含む「離縁状」の記事については、「離縁状」の概要を参照ください。

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