レインジャー
名称:レインジャー1〜9号
小分類:月探査
開発機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
運用機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:レインジャー1号(1961年8月23日)/レインジャー2号(1961年11月18日)/レインジャー3号(1962年1月26日)/レインジャー4号(1962年4月23日)/レインジャー5号(1962年10月18日)/レインジャー6号(1964年1月30日)/レインジャー7号(1964年7月28日)/レインジャー8号(1965年2月17日)/レインジャー9号(1965年3月21日)
運用停止年月日:レインジャー1号(1961年8月30日)/レインジャー2号(1961年11月20日)/レインジャー3号(1962年1月28日)/レインジャー4号(1962年4月26日)/レインジャー5号(1962年10月21日)/レインジャー6号(1964年2月2日)/レインジャー7号(1964年7月31日)/レインジャー8号(1965年2月20日)/レインジャー9号(1965年3月24日)
打ち上げ国名:アメリカ
打ち上げロケット:アトラス・アジェナB
打ち上げ場所:ケープカナベラル空軍基地
国際標識番号:レインジャー1号:1961021A/レインジャー2号:1961032A/レインジャー3号:1962001A/レインジャー4号:1962012A/レインジャー5号:1962055A/レインジャー6号:1964007A/レインジャー7号:1964041A/レインジャー8号:1965010A/レインジャー9号:1965023A
レインジャーのシリーズは、アポロ有人月着陸計画に備えて、月表面の様子を詳しく調べるために開発された無人探査機です。レインジャー1号から5号までは、地震計を収めた球形のカプセルを月の表面に投下しようとしましたが、1号と2号は地球軌道から脱出できず、3号から5号までは月に到達しましたが、その前に機械が故障してしまいました。レインジャー5号は現在も飛行を続けています。レインジャー6号からのシリーズでは、6台のテレビカメラで月面に降下しながら表面を撮影する計画でしたが、6号ではカメラが故障してしまいました。
しかし、レインジャー7号が月の雲の海に到達、ようやく4,316枚の画像の送信に成功、最後の画像は衝突の瞬間をとらえていました。レインジャー8号、9号も月面を撮影でき、最初は相次いで失敗したレインジャー計画は大成功のうちに終了しました。
1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
レインジャー7号:幅1.52mの八角形の本体の上に塔状のTVカメラ取り付け部を備え、長さ1.85mの太陽電池板2枚と直径1.22mの高利得アンテナを本体から展開(アンテナは伸長)するようになっています。高さは3.1m、打ち上げ時の重量は366kgです。
2.どんな目的に使用されたの?
1〜5号では月面に地震計を納めたカプセルの投下を計画。6〜9号では月面のTV近接撮影を計画しました。そのために焦点距離25mmと75mmのTVカメラ3台ずつを搭載していました。
3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
初めて、月面の近接撮影に成功。月面が大小無数のクレイターに覆われていることを発見しました。
4.打ち上げ・飛行の順序はどうなっているの?
レインジャー7号は、1964年7月28日打上げ。高度185kmのパーキング軌道からアジェナBの再点火で月軌道へ。7月29日にコースを修正。月面衝突20分前にTVカメラの作動を開始し、7月31日に「雲の海」に衝突しました。衝突速度は9,413km/hでした。
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