リーマン面とは? わかりやすく解説

リーマン面

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/10 00:54 UTC 版)

数学、特に複素解析においてリーマン面(Riemann surface)とは、連結な複素 1 次元の複素多様体のことである。ベルンハルト・リーマンにちなんで名付けられた。 リーマン面は、複素平面を変形したものと考えられる。 各点の近くで局所的には、複素平面の部分に似ているが、大域的位相は大きく異なり得る。例えば、球面トーラス、または互いに糊付けした二枚の面のように見え得る。


  1. ^ 神保道夫. (2003). 複素関数入門. 岩波書店.
  2. ^ Ablowitz, M. J., Fokas, A. S. (2003). Complex variables: introduction and applications. Cambridge University Press.


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リーマン面

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 07:15 UTC 版)

リーマン・ロッホの定理」の記事における「リーマン面」の解説

詳細は「リーマン面」を参照 リーマン面 X とは、局所的に複素数集合 C の開部分集合同相である位相空間を言う;加えて、これらの開集合の間に正則変換写像があることが要請される正則性条件により C 上の正則関数有理型関数を扱う複素解析学考え方方法曲面 X へ移すことが可能となる。コンパクトなリーマン面を閉リーマン面という。 閉リーマン面の種数 g とは、くだけた言い方をするとハンドル把手)の数のことである。例えば右の図に示した閉リーマン面の種数は 3 である。より正確には、種数1次ベッチ数半分として、つまり、複素係数1次特異ホモロジー群 H1(X, C) の C-次元半分として定義される種数は閉リーマン面を同相の違いを除いて分類英語版)する。すなわち、閉リーマン面が同相であること(ただし微分同相である必要はない)と、種数等しいこととは同値である。したがって種数は閉リーマン面の基本的な位相不変量である。他方ホッジ理論は、X の種数と X 上の正則1形式がなす空間(C-)次元とが一致することを示しているので、種数はリーマン面の複素解析的な情報持っているともいえる。

※この「リーマン面」の解説は、「リーマン・ロッホの定理」の解説の一部です。
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