リヴァプール復帰
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2021年9月21日、カラバオ・カップのノリッジ・シティFC戦で復帰後初ゴールを決めた。モハメド・サラー (エジプト代表)、サディオ・マネ (セネガル代表)、ロベルト・フィルミーノ (ブラジル代表)、ディオゴ・ジョッタ (ポルトガル代表)ら世界屈指の厚い選手層の中で、出場が少ない立場にあるが、主将のジョーダン・ヘンダーソン (イングランド代表)は「選手というのは、常に出番を想定して準備を整える必要がある。だから適切な準備と、普段の練習姿勢が本当に大事になる。この点でタキ・ミナミノが示しているメンタリティは素晴らしいの一言だ。先発であろうとベンチから途中交代で出場しようと、彼の姿勢は我々が常に求めている模範的なものだ」と話している。また、ユルゲン・クロップ監督は「タキは日々の練習で常にベストを尽くしている。だからその姿勢を知っている誰もが彼のゴールを喜ぶんだ。監督にとって、彼は夢のような選手だ」「タキは実際には問題はないが、彼のポジションの他の選手がとても優秀で、我々にとってはありがたいことに彼らは怪我をしていない。それだけなんだ。タキ自身は絶対に大丈夫だ。それに彼は我々のゲームを本当によく理解しているので、投入すればすぐに我々のサッカーの大部分を担うことができる。」などと話している。第12節のアーセナルとの対戦では途中出場から45秒でゴールを挙げると、第22節のブレントフォードFCとの対戦ではバースデーゴールを決めた。ルイス・ディアス (コロンビア代表)の加入で、出場時間は限定的になり、さらに厳しい立場に追い込まれたが、出場機会を与えられた試合では攻守両面で活躍をみせた。リーグカップ戦準々決勝・レスター・シティFC戦では、負ければ敗退になる状況で迎えた後半アディショナルタイム5分、ジェイムズ・ミルナーのクロスをボレーで決めて同点とし、1ゴール1アシスト、PK戦ではPKを失敗するもチームは勝利した。またこのゴールは2000-2001シーズンのヴラディミール・シュミツェル以来のリーグカップ3試合連続得点であった。カラバオ・カップでは、5試合出場4得点1アシストで10シーズンぶりの優勝に貢献、FAカップでは4試合出場3得点で16シーズンぶりの優勝に貢献「ファンが選ぶFA杯ベストイレブン」に選出された。両大会でチーム内得点王に輝くなど、リヴァプールの国内カップ戦2冠に大きく貢献した。2022年5月17日第37節、アウェイ開催のサウザンプトン戦では、リーグ残り2試合にしてリーグ初先発を掴み古巣からゴールを奪い、プレミアリーグ優勝に希望をつないだ。またこのゴールが、英公共放送「BBC」の選出するリバプールの月間ベストゴールに選出された。イングランドの国内公式戦で8ゴール以上を挙げた全232選手(4部以上限定)の中で、1位の決定率を記録。29本のシュートで10得点を挙げ、34.5%という数値を残した。また、1得点に要した平均出場時間も最少となる79.5分だった。チャンピオンズリーグ決勝戦で、リヴァプールはレアル・マドリードに0-1で敗れた。南野はベンチ入りしたが、出場機会は得られなかった。
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