リヴァプール伯爵内閣補給庁長官とは? わかりやすく解説

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リヴァプール伯爵内閣補給庁長官 (1818年-1827年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 10:09 UTC 版)

アーサー・ウェルズリー (初代ウェリントン公爵)」の記事における「リヴァプール伯爵内閣補給庁長官 (1818年-1827年)」の解説

帰国後、ただちにリヴァプール伯爵内閣補給庁長官(英語版)に就任した。 この時代イギリス陸軍に関する管理機構錯綜しており、補給庁は陸軍武器弾薬軍用コート補給所管する役所だった(食料輸送大蔵省管轄)。1827年までという長きわたってこの閣僚職在職したウェリントン公爵だったが、特筆される様な業績はなかった。 1822年8月盟友である外務大臣カスルリー子爵自殺しジョージ・カニングその後となったこの人事はウェリントン公爵国王ジョージ4世推挙した結果だった。カニングトーリー党内の自由主義派であり、保守的なウェリントン公爵彼に好感持っていなかった(カスルリーとカニング犬猿の仲だったこともある)が、反政府派対抗するためには彼の入閣不可欠考えていた。 だがカニング入閣により閣内亀裂深まったとりわけウェリントン公爵大法官エルドン伯爵英語版)の保守的な見解が、カニングウィリアム・ハスキソン自由主義的見解頻繁に衝突するようになった首相リヴァプール伯爵内務大臣サー・ロバート・ピール准男爵陸軍・植民地大臣バサースト伯爵中間的な立場を取ることが多かったとりわけ対立深刻化したのがカトリック解放問題だった。これはイングランド国教会信徒にしか公務就任認められていない現状に対してカトリック公務就任認めるべきか否かという問題であった。この問題ではカニング、ハスキソンがカトリック解放支持する一方ピールカトリック解放強く反対した。ウェリントン公爵カトリック解放反対の立場だったが、閣内分裂恐れ、この問題ではバサースト伯爵とともに閣内融和努めている。 1827年1月陸軍総司令官英語版ヨーク・オールバニ公爵薨去すると、ウェリントン公爵補給庁長在任のまま軍職陸軍最高司令官兼務した。彼はこの地位付いたことを非常に喜んだという。 1827年2月17日リヴァプール伯爵脳卒中倒れ後任首相決め必要に迫られた。バッキンガム=シャンドス公爵ニューカッスル公爵などカトリック解放慎重な貴族たちは後任首相にウェリントン公爵推したものの、当のウェリントン公爵には首相になる意思がなく、国王ジョージ4世から次期首相について下問された際に「私はカニングピール大命与えるべきと考えますが、首相選定陛下果たされるべき責務です」と奉答している。 カニングピールはともに相手内閣閣僚になる事を拒否していたため、国王としてどちらかを切らねばならなかった。国王カニング組閣の大命与えた。 これによりピールをはじめとしたカトリック解放反対派閣僚たちは閣僚職辞したカニングウェリントン公爵だけでも閣内留めようと説得続けたが、ウェリントン公爵は「カトリック問題慎重に取り扱うというリヴァプール内閣方針貴官踏襲するならば留まってもいいが、貴官にその意思はないことは明白である。党を分裂させる恐れのある内閣には参加できない」と述べて入閣拒否し補給庁長官職陸軍総司令官職を辞した

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