へび‐とんぼ【蛇蜻=蛉】
ヘビトンボ
ヨツボシクサカゲロウは体長13~15mm、前翅長19mmで、体色は黄緑色。顔面に黒紋が4~5個程度あり、翅は透明。
ヘビトンボは体長35~45mm、前翅長約50mmで、体色は黄褐色。頭、口器が大きい。翅は透明で、淡黄色の紋がある。
ヨツボシクサカゲロウなどのクサカゲロウ類は、家屋に飛来することが多い。
ヘビトンボは体長が大きく、その容姿が不気味であり、素手で捉えると、首を大きく曲げて指にすぐ噛み付く。噛み付かれてもさほど痛くはないが、その行動に恐怖感を覚える。
ヨツボシクサカゲロウは年2世代発生し、4~8月と6~9月に出現し、蛹で越冬する。成虫は光によく飛来するほか、雄成虫はマタタビの乾いた葉にも誘引される。クサカゲロウ類は、植物上に細い針上のものの先に約1mmの大きさの卵が1個付いたものを数10個かためて産み付ける。これは「ウドンゲの花」と呼び称されている。幼虫、成虫ともにアブラムシ、カイガラムシ、ハダニ、小さいガの幼虫などを捕食する。
ヘビトンボは5~8月に発生し、水の綺麗な河川の傍の家屋の照明に飛来する。光に来る虫の中では特に大型の種類であり、素手で捉えると、首を大きく曲げて指にすぐ噛み付こうとする。幼虫は、渓流の石の下などに生息し、水生昆虫を捕食し、水辺の砂の中や石の下で蛹化する。幼虫は孫太郎虫と呼ばれ、信州では子供の疳の薬として用いられている。
蛇蜻蛉
ヘビトンボ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/28 08:55 UTC 版)
ヘビトンボ(蛇蜻蛉、Protohermes grandis)はヘビトンボ目(広翅目)ヘビトンボ科に分類される昆虫の一種。ヘビトンボ科の昆虫を総称してヘビトンボと言うこともあるが、その場合は「ヘビトンボ類」の意である。
- ^ a b c 林文男 (2005) ヘビトンボ目(広翅目) Megaloptera pp.379-386. in 川合禎次・谷田一三(編著)『日本産水生昆虫』 東海大学出版会 ISBN 4-486-01572-X
- ^ a b 石原保・関本茂行 (2008) 1375〜1429. p.237 in 朝比奈正二郎ほか旧版監修『新訂原色昆虫大図鑑 第3巻』北隆館 ISBN 978-4-8326-0827-6
- ^ 『封内土産考』(『仙台叢書』第3巻438-439頁)は、大人でも食うべきではない、稀に食べて病む人がいる、毒があるのではないか、とけなしている。どこにでもいる虫だが他では食べないとのことである。
- ^ 山本金次郎編『宮城県名勝地誌』88頁。
- ^ 林文男 (2003) ヘビトンボ目(広翅目) Megaloptera pp.366-368. in 西島信昇(監修)西田睦・鹿谷法一・諸喜田茂充(編著)『琉球列島の陸水生物』 東海大学出版会 ISBN 4-486-01599-1
- ^ 林文男(2003)
- ^ 九大
- 1 ヘビトンボとは
- 2 ヘビトンボの概要
- 3 日本のヘビトンボ科
- 4 脚注
「ヘビトンボ」の例文・使い方・用例・文例
固有名詞の分類
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