パラメータ設計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 05:18 UTC 版)
パラメータ設計に入る前に重要なことは、時代の潮流を考えて、技術テーマを選択するのは技術責任者の役割であり責任である。技術開発テーマが決まったら、技術者が顧客の立場に立って「システム選択」することになるが、顧客が欲しい機能を考えて、理想機能を満足するシステムをたくさん考案することが大切である。考案したシステムの良し悪しを判断するのが「機能性評価」である。機能性評価はシステムとは関係なく、顧客が使う立場で信号とノイズを考えてSN比で評価することが大切である。 その後で、パラメータ設計(厳密にはロバスト設計という方が適切である)を行うのであるが、品質工学では「品質が欲しければ、品質を測るな。機能性を評価せよ」と言うことが合言葉になっていて、品質問題を解決する場合には、品質特性などのスカラー量は使わずに、理想機能( y = β M {\displaystyle y=\beta M} )を特性値と考えてパラメータ設計を行う。パラメータ設計の手順は以下の通りである。 テーマの分析 目的機能の明確化 理想機能の定義( y = β M {\displaystyle y=\beta M} ) 計測特性は何か(信号因子とノイズの選択) SN比や感度を求める 制御因子を決める 直交表に制御因子を割り付けて、信号やノイズとの直積実験を行う データ解析を行う 要因効果図を作成して最適条件と現行条件やベンチマーク条件を求める 確認実験で最適と現行の利得の再現性をチェックする 再現性が悪い場合は特性値やノイズや制御因子の見直しを行う
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