バラージュの青ひげとは? わかりやすく解説

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バラージュの青ひげ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 01:22 UTC 版)

青ひげ公の城」の記事における「バラージュの青ひげ」の解説

青ひげ物語シャルル・ペローにより確立されたが、バラージュ台本きっかけとなったのは、モーリス・メーテルリンク戯曲であるといわれている(この戯曲ポール・デュカスオペラアリアーヌと青髭』を作曲している)。そもそもペロー物語メーテルリンク物語では、話は次のようになっていた。青ひげ外出するという理由新しい妻に7つ扉の鍵をあたえ、最後の扉決し開けてならないと言い残して出かける。妻は誘惑にかられその禁を破る。その後の展開は、ペロー場合、妻は前妻殺されていたことを発見し兄弟たち救出される。あるいはメーテルリンク場合は、前妻幽閉されていたことを知り説得する失敗自分は城から出て行くバラージュは、青ひげを妻ユディットに常に付き添わすことで、青ひげ苦悩をも描き出し猟奇的得体の知れない青ひげイメージ背景押しやり、男と女葛藤焦点移した。そして血のイメージ全ての扉へ持ち込んで形式感も作り出しオペラとしての緊迫感与えた青ひげ本当は扉を開けさせたがっているのではないかといった、解釈の多様性生まれた。またバルトークらと同じく民謡からの影響下でテクスト書いており、そのためバルトーク旋法性やアクセント付け方など、自らの民謡経験生かすことができた。しかしそのため他の言語歌詞置き換えることが困難となり、あまり舞台で取り上げられない一因ともなった。また舞台上の動き乏しい(基本的に7つの扉の前で2人が歌うだけである)、特にこれといった事件起きないという根本的な問題もあり、オペラとして上演されにくい要因と言われる戯曲日本語訳は以下の単行本収録されている。 『青ひげ公の城 ハンガリー短編集』(恒文社ISBN 978-4770409621

※この「バラージュの青ひげ」の解説は、「青ひげ公の城」の解説の一部です。
「バラージュの青ひげ」を含む「青ひげ公の城」の記事については、「青ひげ公の城」の概要を参照ください。

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