ネットワーク中心の戦いとは? わかりやすく解説

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ネットワーク中心の戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/28 01:42 UTC 版)

ネットワーク中心の戦い(ネットワークちゅうしんのたたかい 英語:Network-Centric Warfare, NCW)は、アーサー・セブロウスキーおよびジョン・ガルストカ英語版によって創案された革新的軍事コンセプト[1]。高次の情報ネットワークによって情報を伝達・共有することで、意思決定を迅速化するとともに戦力運用を効率的に行うことを目的としており、ネットワーク中心コンピューティング(NCC)のコンセプトを軍事用C4Iシステムに応用したものである。イギリス軍においてもネットワークを駆使できる能力NEC)の名称で同等のものが検討されている。


  1. ^ a b c d e 大熊康之『軍事システム エンジニアリング』かや書房、2006年。ISBN 4-906124-63-1 
  2. ^ David S. Alberts, John J. Garstka, Frederic P. Stein (August 1999). Network Centric Warfare 2nd Edition (Revised). CCRP. http://www.dodccrp.org/files/Alberts_NCW.pdf 
  3. ^ 伊藤和雄「まさにNCW であった日本海海戦」『日米ネービー友好協会会報35』、日米ネービー友好協会、2009年1月。 


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ネットワーク中心の戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 13:58 UTC 版)

アーサー・セブロウスキー」の記事における「ネットワーク中心の戦い」の解説

セブロウスキーのもっとも著名な業績は、海軍省N-6部長時代行なわれた、ネットワーク中心の戦い(NCWコンセプト創案である。これは、元空軍士官(現在は予備士官)のシステムエンジニアであり著名な軍事アナリストでもあるジョン・ガルストカ(John J. Garstka)と共同で、1998年発表されたものであった詳細は「ネットワーク中心の戦い」を参照 NCWコンセプトは、高次C4Iシステムによって情報伝達共有することで、意思決定迅速化するとともに戦力運用効率的に行うことを目的とするもので、第一に戦闘力の枠組みの転換第二ボトムアップ / 自己同期という革新性具備しており、旧来の軍事コンセプト根本から揺るがす画期的な軍事コンセプトである。1998年アメリカ海軍艦隊戦実験において、NCWコンセプト採用時とPCWコンセプト在来型)採用時の相対比較を行うことにより、NCW有用性検討した。この結果平均的な意思決定サイクル43分から23分に短縮され任務遂行要する時間50%減少射撃有用性逆に50%増大し艦隊防御網を突破した舟艇数は1/10に減少したのである。これによってNCWコンセプト有用性立証され2003年11月ドナルド・ラムズフェルド 国防長官統合作戦コンセプト(CCJO)を認可し、これによってNCWコンセプトアメリカ全軍への導入決定された。 しかし、NCWコンセプトの導入には、各級指揮官への教育交戦規定策定C4Iシステム整備など、多大な労力が必要となる。このことから、NCWコンセプトの導入段階的に進められており、2010年までNCWコンセプト則った作戦実行可能とし、全面実用化2030年目標としている。

※この「ネットワーク中心の戦い」の解説は、「アーサー・セブロウスキー」の解説の一部です。
「ネットワーク中心の戦い」を含む「アーサー・セブロウスキー」の記事については、「アーサー・セブロウスキー」の概要を参照ください。

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