デパートの開業から終焉に至るまで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 21:50 UTC 版)
「まちきた大通ビル」の記事における「デパートの開業から終焉に至るまで」の解説
きたみ東急百貨店は、北見市の北見駅駅前開発事業に伴い1982年8月、駅に隣接した場所に開店した。当時、駅前商店街は同百貨店の開店に反対した。 また、きたみ東急百貨店の開店以前から北見駅前にあった地元資本の老舗百貨店「まるいいとう」は客足が激減し、1985年にイトーヨーカドー北見店が開店した影響もあり、翌1986年に閉店に追い込まれるなど、地域商業への影響もあった。 開店から11年後の1993年には年商145億円を記録した。 ところが、その後は1995年(平成7年)9月22日にスーパーTマート東武端野店(開店当初はダイエーと合同)が開業し。郊外型大型店が相次いで開店したことにより北見の中心市街地の客足が減り、大きな打撃を受けることになった。 そのため、西銀デパートが売上不振により1996年(平成8年)10月30日に倒産して閉店、1998年(平成10年)4月にまるいいとう跡地に開業した「駅前プラザHOW」が閉店することになった。その後、2004年(平成16年)にまるいいとう跡地は北見信用金庫が取得し、2006年(平成18年)11月6日に本店が営業開始した。 また、駅前にあった大型スーパーの丸正デパートも閉店しており、跡地には志学会と市営住宅が入居する「一燈ビル」が2012年(平成24年)11月30日に完成した。 さらに、イオン北見店(開店当初はマイカル北海道の北見サティ)が2000年(平成12年)9月15日に開業した際には、ラルズプラザ北見店や中心市街地の商店街などと共同での販促を行うと共に2000年(平成12年)3月1日に大幅な改装を行って集客力の強化を目指した。しかし中心市街地の商店街には空き店舗が急増し、既存店に大きな打撃を与え、きたみ東急百貨店も2001年度の年商は74億円にまで減少した。 2004年(平成16年)9月26日、ラルズプラザ北見店が閉店。これに伴い、東急グループからの財政支援を受け再建を計画し、同年9月に地下食品売場を中心に大幅な改装を行い、同年10月には書籍売り場を開設するなど集客力の強化を目指した。 しかし、売り上げの減少に歯止めをかけることはできず、2006年度には年商57億円にまで落ち込んだ。2007年3月に親会社の東急百貨店は経営改善などから伊勢丹と業務提携を締結したが、きたみ東急百貨店はこの計画に含まれていなかった。そして、この先経営改善の見込みがないとの判断により、2007年(平成19年)5月11日に10月末での閉店が決定。2007年(平成19年)10月31日に25年の歴史に幕を下ろした。 きたみ東急百貨店の閉店に伴い北海道北見バス北見市内線のにバス停名が、2007年(平成19年)11月1日に「東急百貨店」から「大通」へ改称された。また、2007年11月半ばからはきたみ東急百貨店の「東急」の看板とネオンサインの撤去作業が開始された。
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