タロア島の空襲および艦砲射撃
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「マーシャル・ギルバート諸島機動空襲」の記事における「タロア島の空襲および艦砲射撃」の解説
マロエラップ環礁のタロア島に対しては、第一次攻撃隊として爆装した戦闘機6機が向けられた。攻撃隊は2月1日午前3時過ぎに母艦を飛び立ったが、1機は発艦時の事故で失われた。タロア飛行場を爆撃したアメリカ軍機に対し、日本側は上空哨戒機と緊急発進合わせて11機の戦闘機で迎撃、双方が数機ずつの撃墜を報じたが、実際には日本側1機損失だけだった。アメリカ側は午前6時にクェゼリン攻撃から帰還した機を再編した第二次攻撃隊(偵察爆撃機9機)、午前7時過ぎには第三次攻撃隊(偵察爆撃機9機)が、タロア飛行場めがけて発艦した。各攻撃隊は飛行場施設や駐機中の軍用機を爆撃し、格納庫2棟と燃料タンク2基炎上など地上施設が大破、地上撃破9機の打撃を与えた。日本側の迎撃戦闘機と空中戦があり、双方とも数機撃墜を報じたが、実際の損失は日米とも無かった。 重巡洋艦「チェスター」と駆逐艦2隻から成る砲撃部隊(指揮官:ショック大佐)が、タロア島への艦砲射撃を担当した。「チェスター」は観測用水上機4機を発進させて砲撃を行ったが、日本機と沿岸砲の抵抗を受けた。タロア基地の日本側航空隊は、陸攻8機と戦闘機13機を爆装させて反撃を行い、爆弾1発を「チェスター」に命中させた。「チェスター」は甲板貫通、8人戦死・11人重傷・23人軽傷の損害を受けた。 タロアの陸攻隊は魚雷による第二次攻撃を計画したが、ルオット基地にあった魚雷が調達できず、やむなく7機が水平爆撃により「エンタープライズ」を狙った。戦果は至近弾による軽微な損害で、ほか指揮官機は反転して体当りを試みたが、飛行甲板をかすめて、駐機していた航空機を破損させつつ反対舷の海面に落下した。「エンタープライズ」の防空戦闘機は陸攻1機と、別に飛来した水上機1機を撃墜した。
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