ソナタ第52番とは? わかりやすく解説

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ソナタ第52番


ハイドン:ソナタ 第52番(ウィーン原典版番号) ト長調

英語表記/番号出版情報
ハイドン:ソナタ 第52番(ウィーン原典版番号ト長調Sonate für Klavier Nr.52 G-Dur Hob.XVI:39 op.30-5作曲年: -1780年  出版年1780年  初版出版地/出版社Artaria 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro con brio4分00
2 第2楽章 Mov.2 Adagio6分30秒
3 第3楽章 Mov.3 Prestissimo3分00

作品解説

2007年8月 執筆者: 齊藤 紀子

 1779-1780年にかけて作曲された。全3楽章から成る

 第1楽章ト長調はアレグロ・コン・ブリオの4分の2拍子。この楽章は、ソナタ形式ではなくロンド形式書かれている。このロンド主題は、第3音から主音へ、その後第6音から主音へと下降する音形を基にしているが、再現される際には、冒頭の4小節1度提示した後、リズム変奏して繰り返される

 第2楽章アダージョは4分の3拍子で、第1楽章下属調にあたるハ長調よる。この3拍子は、第3拍目に、次の小節の第1拍目に向かって動くことが多い。3部形式書かれているが、その第3部は、第1部の音形を拡大した変奏したりしている。第1部副次的な主題ト長調であるのに対し第3部副次的な主題主調ハ長調であるため、調の構想ある意味規範的なソナタ形式構想則っていると言える。そして、このことは、このピアノ・ソナタ第1楽章ソナタ形式書かれていなかったことを考えると、興味深い

 第3楽章のプレスティッシモは、8分の6拍子第1楽章と同じト長調よる。この楽章ソナタ形式書かれている冒頭主題は、左手3度ないしはオクターヴ伴われオクターヴ交えたライン奏する第2主題は、この主題左右の手役割入れ替えたものを発展させている。このソナタ楽章第1主題第2主題は、このようにその性質類似しているため、展開部(第44小節~)では、いずれか主題優勢ということはない。しかし、この展開部終わり近くで、第1主題が同主短調にあたるト短調擬似再現される。従って、第1主題第2主題対比それほど見られないこのソナタ楽章ではあるけれども、単調なものに終わることはない。再現部(第79小節~)では、移調されることにより、提示部忠実に再現される

Joseph Haydn “Samtliche Klaviersonaten 3” ed. Christa Landon, Wiener Urtext Edition 1964


「ソナタ 第52番」の例文・使い方・用例・文例

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