スクロールあっしゅくき スクロール圧縮機 scroll compressor
スクロール圧縮機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 02:22 UTC 版)
「en:Scroll compressor」も参照 1対の同一形状の渦巻き体を、一方を固定し、もう一方を円運動(相対的には揺動運動)させることにより、圧縮室の体積を小さくし、圧縮するもの。1900年代にはヨーロッパ・アメリカで特許出願されていた。材料・加工技術の進歩により製品化が可能となり、一般空調用は1980年代に日本の日立製作所が最初に、また同年、自動車空調用として日本のサンデンが実用化した。 特徴往復圧縮機と比較して部品点数が少ない。 停止時にガスの逆流で逆回転する恐れがあるので逆止弁が必要。(例外あり) インバータによる可変速に適する回転数-トルク特性である 主な用途エア・コンディショナー 車両用冷凍機 自動車用過給器(スクロール式過給器〈英語版〉、フォルクスワーゲン・Gラーダ〈英語版〉 ) 小型空気圧縮機 鉄道用空気圧縮機 欠点吐出圧力が常に高い運転状態で使用すると逆止弁が破損しやすくなる 常に連続して金属面同士が擦れるので、構造によっては金属粉・樹脂粉が出やすく、音も甲高い性質の物となる。但し比較的低周波のため、音響低減はツインスクリュー構造と比較するとかなり容易である。
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