ジンオーカーとは? わかりやすく解説

ジン (ガンダムシリーズ)

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/03 06:32 UTC 版)

ジン (GINN) は、テレビアニメ機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場する、モビルスーツ (MS) に分類される架空の有人式人型ロボット兵器のひとつ。「プラント」の軍事組織「ザフト」の主力量産型MSであり、物語冒頭から多数の機体が登場するほか、続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の序盤でもザクウォーリアなどの新型機とともに配備されている。


注釈

  1. ^ a b c d 漫画『機動戦士ガンダムSEED featuring SUIT CD』(ISBN 978-4047136489)においてはヘリオポリスでのGAT-Xシリーズ鹵獲以前に搭乗する描写が見られた。
  2. ^ 装甲の強度や優位性については材質が不詳な点が多く、ビーム兵器を標準装備するモビルスーツなどと対決する不利な頃は除き、以下のような表現の差異が見られた。
    モビルアーマー
    アニメ版ではメビウスゼロのリニアガンで胸部表面が破損、ガンバレルで背後と側面に被弾するも衝撃のみのシーンと[6]、関節部分に受け腕部が分断するシーンなど。量産メビウスからのミサイル1発で時間差爆散したシーンもあった。外伝模型小説ではリニアガンを正面からコックピット付近に受けパイロットは四散するもジンごと爆発したかは不明[7]
    通常兵器
    対空砲火のいずれかを腹部に受け爆散するシーンと関節付近に受け脚部が分断する2種類、ドレイク級のイーゲルシュテルンや自走リニア榴弾砲の一撃で爆散するシーンなど。スピアヘッド戦闘機のミサイルを至近距離で被弾するシーンもあったがこちらの被ダメージは不明。外伝OVAでは戦闘ヘリからのミサイルで背部ユニットを、リニアガンタンクからの近距離砲撃で脚部を損失。上半身は残ったが焼夷弾などの空爆によって高温化し操縦する人間が耐えられず絶命するという描写だった[8]
  3. ^ MS試作1号機の設定はC.E.の公式年表を初出とする[9]。『1/100 MG フリーダムガンダム』の説明書では、この機体の呼称が「ザフト」であったとも言われている[10]。この際の機体の明示的なデザインは存在しない。また、プラントで最初にMSを開発した技術者として、イタリア系コーディネイターであるジャン・カルロ・マニアーニ技師の存在が示唆されている[11]
  4. ^ 資料によっては、プロトジンの登場時期をC.E.65年とするものも存在する[13]
  5. ^ 偵察任務を目的としたジン長距離強行偵察複座型では操縦担当のほか、情報収集担当が同乗する二人乗りとなっている。
  6. ^ 後に開発されたナチュラル用のMSでは、パターン化された動作によって搭乗者の反射神経に依存せず戦闘を行えるOSを導入している[21]
  7. ^ 『ガンダムSEED』シリーズにおいて設定を担当した下村敬冶は書籍のインタビューに際し、ジンはその機体構造から脚部のような末端部を破壊されたとしても致命傷にはならないものの、推進剤を積載するボディなどが破壊された際は誘爆を引き起こすリスクを持つと語っている[24]
  8. ^ アニメ本篇『SEED』第34話Bパートのフリーダム譲渡中シーン。
  9. ^ 反動が大きいとした資料もみられる[32]
  10. ^ 『SEED』アニメ本篇「FINAL-PHASE 終わらない明日へ」Bパートのヤキン・ドゥーエ脱出カット。名称は後藤リウの小説版第5巻、405頁より。なお、HDリマスター版では当該ジンの右肩部や背部スラスターの装甲上に赤十字マークのペイントが加筆されている。
  11. ^ a b フリーダム大気圏突入直後のシーン。
  12. ^ フリーダム登場直後、フルバースト直前のシーン。
  13. ^ フリーダムのフルバーストを受けた機体のひとつ。
  14. ^ a b ランチャースカイグラスパー新規交戦カット。
  15. ^ サイクロプス起動シーン。
  16. ^ 現実に存在するインディーズレーベル[38]をモチーフにしたセルフコラボ。
  17. ^ スーパーロボット大戦W』ではミゲルの乗機として通されており、特火重粒子砲も持ち、ゲスト参戦ながら1ステージだけ自軍機として使用できる。
  18. ^ カイトは自身が搭乗する機体すべてに同様のペイントを行っている[55]。これはカイトがかつて所属していた組織「サーカス」を抜ける条件として、5体のジンと交戦した際の標的として自機に施したペイントに由来している[56]
  19. ^ 「SEED MSV戦記 『Field 06:ヤキン・ドゥーエ近傍宙域 C.E.71/09/26[Part2]』」 にてミハイル機が装備[71]

出典

  1. ^ SEED メカニック&ワールド 2012, p. 298-300.
  2. ^ 「機動戦士ガンダムSEED MSV開発系譜(ZAFT編)」参照
  3. ^ MIAモビルジン 2004- 付属データカード
  4. ^ a b c d e HGモビルジン 2003- 組立説明書
  5. ^ a b c 小説版SEED 3巻 2003, p. 19-22.
  6. ^ アニメーション「機動戦士ガンダムSEED」第1話
  7. ^ a b SEED DESTINYモデルVol.2 DESTINY MSV編 2006, p. 160-161.
  8. ^ アニメーション「機動戦士ガンダムSEED CE73 STARGAZER」第1話
  9. ^ a b c d SEEDモデルVol.3 SEED MSV編 2004, p. 148-149.
  10. ^ MGフリーダムガンダム 2004, p. 2- 組立説明書
  11. ^ SEED OFIFICIAL FILE メカ編Vol.4 2003, p. 8-9.
  12. ^ a b SEED メカニック&ワールド 2012, p. 90-91.
  13. ^ a b c SEED MSエンサイクロペディア 2008, p. 8-9.
  14. ^ データコレクションSEED上巻 2004, p. 74-75.
  15. ^ a b c d e f g h i j k l SEED MSエンサイクロペディア 2008, p. 10-13.
  16. ^ SEED メカニック&ワールド 2012, p. 236-237.
  17. ^ 小説版SEED ASTRAY 1巻 2003, p. 184.
  18. ^ a b PGストライクガンダム 2004- 組立説明書
  19. ^ 小説版SEED ASTRAY 2巻 2004, p. 700.
  20. ^ 小説版SEED ASTRAY 1巻 2003, p. 38-39.
  21. ^ 小説版SEED ASTRAY 1巻 2003, p. 188-189.
  22. ^ a b c d e HGジン タイプインサージェント 2006- 組立説明書
  23. ^ パーフェクトアーカイブSEED DESTINY 2006, p. 168.
  24. ^ a b c グレートメカニック7 2002, p. 69-74.
  25. ^ a b SEED メカニック&ワールド 2012, p. 78-81.
  26. ^ a b SEED MSエンサイクロペディア 2008, p. 12.
  27. ^ 電撃ホビーマガジン2003年3月号 2003, p. 54.
  28. ^ MGストライクノワールガンダム 2007, p. 16- 組立説明書
  29. ^ 小説版SEED 1巻 2003, p. 57.
  30. ^ SEED OFIFICIAL FILE メカ編Vol.1 2003, p. 20.
  31. ^ MGエールストライクガンダム 2004, p. 9- 組立説明書
  32. ^ SEED 運命の再会 2003, p. 86.
  33. ^ SEED DESTINY MSエンサイクロペディア 2008, p. 57.
  34. ^ a b MGフリーダムガンダム 2004, p. 9- 組立説明書
  35. ^ SEEDモデルVol.3 SEED MSV編 2004, p. 119.
  36. ^ T.M.Revolution 『Zips』 - YouTube
  37. ^ a b c d HGモビルジン(ミゲル・アイマン専用機) 2004- 組立説明書
  38. ^ Defrock Records」 公式サイト
  39. ^ a b c d e 電撃ホビーマガジン2003年11月号 2003, p. 50.
  40. ^ 電撃ホビーマガジン2003年6月号 2003, p. 79.
  41. ^ emthattoriの2024年1月30日のツイート2024年2月10日閲覧。
  42. ^ 電撃ホビーマガジン2003年2月号 2003, p. 96-97.
  43. ^ アストレイマスターズ 2006, p. 75.
  44. ^ 小説版DESTINY ASTRAY 1巻 2005, p. 200-203.
  45. ^ 小説版DESTINY ASTRAY 1巻 2005, p. 216-221.
  46. ^ データコレクションSEED外伝 2007, p. 22-23.
  47. ^ アストレイマスターズ 2006, p. 74.
  48. ^ 小説版SEED ASTRAY 2巻 2004, p. 128-129.
  49. ^ SEED MSエンサイクロペディア 2008, p. 9.
  50. ^ データコレクションSEED外伝 2007, p. 30-31.
  51. ^ DESTINY ASTRAY R カレトヴルッフ編 2013, p. 17.
  52. ^ a b c SEEDアストレイアーカイブ 2009, p. 181.
  53. ^ データコレクションSEED外伝 2007, p. 24-25.
  54. ^ データコレクションSEED外伝 2007, p. 56-57.
  55. ^ 小説版DESTINY ASTRAY 1巻 2005, p. 116-117.
  56. ^ 小説版DESTINY ASTRAY 1巻 2005, p. 88-92.
  57. ^ SEEDモデルVol.3 SEED MSV編 2004, p. 10-11.
  58. ^ 機動戦士ガンダムSEED 公式
  59. ^ a b SEED MSエンサイクロペディア 2008, p. 14.
  60. ^ a b c d e SEEDモデルVol.3 SEED MSV編 2004, p. 38-40.
  61. ^ a b c SEEDモデルVol.4 紅の炎編 2004, p. 139.
  62. ^ MS大全集2013 2013, p. 419.
  63. ^ SEED DESTINYモデルVol.2 DESTINY MSV編 2006, p. 156-159.
  64. ^ a b c d SEEDモデルVol.3 SEED MSV編 2004, p. 41-42.
  65. ^ a b SEED DESTINY MSエンサイクロペディア 2008, p. 81.
  66. ^ MS大全集2015 2015, p. 515.
  67. ^ a b c d e SEEDモデルVol.3 SEED MSV編 2004, p. 46-47.
  68. ^ a b c SEEDモデルVol.3 SEED MSV編 2004, p. 62-63.
  69. ^ a b 電撃ホビーマガジン2004年12月・2005年1月合併号 2004, p. 84.
  70. ^ a b c d e f g h i HGジンハイマニューバ 2004- 組立説明書
  71. ^ SEED DESTINYモデルVol.2 DESTINY MSV編 2006, p. 176-177.
  72. ^ a b c d e f g HGジンハイマニューバ2型 2005- 組立説明書
  73. ^ a b c d e SEED DESTINY MSエンサイクロペディア 2008, p. 80.
  74. ^ a b c d e f g h i j 月刊ガンダムエース2022年6月号 2022, p. 166-190.
  75. ^ a b c MECHA”. 劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公式サイト. バンダイナムコフィルムワークス. 2024年1月29日閲覧。


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ジンオーカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 07:07 UTC 版)

ジン (ガンダムシリーズ)」の記事における「ジンオーカー」の解説

SEED MSV』『SEED』『ASTRAY R』『SEED DESTINY』などに登場砂漠戦用の改修型型式番号:TMF/S-3)。 背部ウイングバインダー等、ジン装備され空間戦闘用各種装備全て撤去され新たに専用ガスタービン発動機追加バッテリー搭載している。砂埃の多い砂漠悪条件下に対応すべく各部関節徹底的な防塵処理が施され各種カメラ・センサーも専用の物に換装されている。 更にソフトウェア面においても細かな調整が行われ、外見以上にベース機と異な機体生まれ変わっている。 独創的な装備として、片脚につき4折り畳み式補助設置プレート有しており、展開させる事でかんじきのような役割果たし砂地での走破性を向上させられるようになっている砲戦用のザウート同様、主にバクゥ後方支援兵站などを主任務としている。 名称は Ginn Operation Commando Hard Environment Reinforced Type略したもの。 武装 MMI-XM17 試製37.5mm超高初速ライフル 精密射撃容易にするフォールディングストックやスパイラルマガジンが採用され装備。『DESTINY』第17 - 18話のピートリー級およびレセップス級艦上機などが使用していた。 その他 『MSV』でのジンオーガー初出時に立体化担当した模型師が自作したオリジナルの「重斬斧(重斬撃斧)」が存在する。これはゲームソフトSDガンダム GジェネレーションSEED』にて登場した。 [先頭へ戻る]

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