サーモオートクローム方式とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > コンピュータ > IT用語辞典 > サーモオートクローム方式の意味・解説 

TA方式

読み方ティーエーほうしき
別名:サーモオートクローム方式
【英】thermo autochrome

TA方式とは、サーモオートクローム紙と呼ばれる特殊なシート利用して感熱式プリンタカラー印刷を行うことができる方式のことである。

TA方式ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色を含む特殊な用紙用いられる。各色を加熱制御によって調整し定着させることで、細かい階調カラー印刷実現する

プリンタ・スキャナのほかの用語一覧
プリンタ制御技術:  リモートプリント  ジャム  4サイクル方式  TA方式  タンデム方式  ドラフト
プリンタ用紙・インク:  A3ノビ

サーモオートクローム方式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 02:52 UTC 版)

直接感熱記録印刷」の記事における「サーモオートクローム方式」の解説

サーモオートクローム (TA) 方式とは、1994年富士フイルム発表した感熱記録方式としては世界初となるフルカラー印刷可能な感熱式プリンター一方式である。 顕色剤内包した感温性マイクロカプセル加熱することにより発色させ、紫外光によってジアゾニウム塩分解することで定着させる機構の、内部発色型である。マイクロカプセルの熱特性CMY色の三原色)の各色毎に変え、1台のサーマルヘッド出力大きく三段階に変える事で各色の階調表現可能にした。 1990年代当時家庭用プリンタとしてインクジェットプリンタ普及進んでいたが、インクジェット方式印刷コスト低くて印刷解像度低く印刷速度遅かったのに対し昇華型熱転写方式印刷コストが高いながらなだらかな階調表現ができ、銀塩写真に迫る表現力があったので、デジタル写真プリンタとしては昇華型熱転写方式主流であった。しかしTA方式は、昇華型熱転写方式同様の原理印刷し昇華型熱転写方式に迫るクオリティ持っていたため、1990年代中頃より富士通パナソニックによって民生向けモバイルフォトプリンターとしても発売された。 しかしTA方式は、昇華型熱転写方式に対してそれほど優位性無かった昇華型プリンタだとインクリボン代と紙代がかかるのに対しTA方式紙代だけで済むので若干安くなる程度であったまた、昇華型熱転写方式インクリボンを使うため、情報漏洩危険性があるのに対し感熱記録方式情報漏洩危険性が無いという利点があったが、それくらいであった2002年にはデジカメブームに乗り昇華型熱転写方式業務用フォトプリンター最大手神鋼電機同社初となる家庭用デジタルフォトプリンター「COLOR PET」を発売する中、TA方式開発元である富士フイルム2002年にデジタルフォトプリンタの新ブランド「Printpix」の展開に際し、「TA方式」の名称を「Printpix方式」と改めたインクリボンコストダウン限界がある昇華型熱転写方式対し、Printpixは普及次第では専用ペーパー大幅なコストダウンも可能であることを富士フイルム言明していたが、結局Printpixはそれほど普及しないまま2004年販売終了し業務用含めて市場から姿を消した

※この「サーモオートクローム方式」の解説は、「直接感熱記録印刷」の解説の一部です。
「サーモオートクローム方式」を含む「直接感熱記録印刷」の記事については、「直接感熱記録印刷」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「サーモオートクローム方式」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サーモオートクローム方式」の関連用語

1
100% |||||

サーモオートクローム方式のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サーモオートクローム方式のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2024 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリTA方式の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの直接感熱記録印刷 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS