コア試験とは? わかりやすく解説

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コア試験

読み方こあしけん
【英】: core analysis

坑井から採取したコアに対して行う各種試験のこと。コア試験により得られるデータ次のうな目的に使用される
(i) 地質構造把握
(ii) 油・ガス層の位置および規模推定
(iii) 埋蔵量評価油層挙動予測
(iv) 検層解析坑井テスト解析
(v) 坑井仕上げ坑井刺激設計
(vi) 二・三採取法選定設計
コア試験には普通試験および特殊試験呼ばれるものがある。
(1) 普通試験普通試験では孔隙率こうげきりつ}、絶対浸透率飽和率などが測定される
(i)孔隙率測定測定対象となるのは通常、有効孔隙率である。分析コア全体積、孔隙容積粒子体積いずれか二つ測定し
孔隙率
孔隙容積全体
=(全体積-粒子体積)/全体
として計算される粒子体積孔隙容積ボイルの法則応用したポロシメーター、Washburn-Bunting ポロシメーターなどで測定される
(ii) 絶対浸透率測定乾燥させたコア中に単一流体通しダルシーの式を適用させて測定する通常試験流体として空気用いる。
(iii) 飽和率測定測定にはレトルト法、減圧蒸留法、有機溶媒による蒸留抽出法3 種方法がよく用いられる。しかし、コアはその採取時点泥水浸入したり、地上移したために生じ流体体積変化などの影響があるため、油層条件下における飽和率評価難しい。
(2) 特殊試験:特殊試験では相対浸透率毛細管圧力コア圧縮率電気比抵抗音響特性などの各種測定のほかに水攻法評価EOR増進回収法評価試験などが行われる。
(i) 相対浸透率測定相対浸透率測定は、コア内の流体飽和率変化させながら有効浸透率測定することである。コア内の流体組合せとして水・油ガス油・ガス3 種相対浸透率測定される測定には 2 種流体一定比率コア内に圧入し、その比率安定になる飽和率測定する定常流法と一方流体飽和されコアに他の流体圧入していく非定常流法の 2 方法がある。
(ii) 毛細管圧力測定孔隙内を飽和させたコア定圧力で他の流体圧入し、定圧力で排出させて平衡状態を見るもので、圧入流体圧力コア内水圧の差(毛細管圧力)とそのときコア内の水飽和率(すなわち水の排出量)を測定するのが代表的方法である。
測定法としてダイヤフラム法、遠心分離法水銀圧入法などがある。

コア試験

読み方こあしけん
【英】:core test,core analysis

ボーリングによって得られコア(くり抜かれ円柱状のもの)(drilled core)によって行う試験構造物アスコン路盤コンクリート)の品質直接試験でき、密度空隙率などの物理試験と、一軸圧縮強さ引張強さショア硬さ等の力学試験を行う。



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