ケンドールの順位相関係数の有意性検定
例題:
「標本の大きさが 24,ケンドールの順位相関係数が 0.493 のとき,母相関係数が 0 であるかどうか検定しなさい。」
R による解析:
> cor2.test(24, 0.493, method="kendall") # この関数の定義を見る z P value 3.3750855084 0.0007379276
ケンドールの順位相関係数の有意性検定
例題:
「標本の大きさが 47,ケンドールの相関係数が -0.214 のとき,母相関係数が 0 であるかどうか検定せよ。」
R による解析:
> cor2.test(47, -0.214, method="kendall") # この関数の定義を見る z P value 2.12143768 0.03388499
ケンドールの順位相関係数の有意性検定
例題:
「標本の大きさが 24,ケンドールの順位相関係数が 0.493 のとき,母相関係数が 0 であるかどうか検定しなさい。」
検定手順:
- 前提
- 標本の大きさ(データの組数)を n,標本相関係数を rk とする。
例題では,n = 24,r = 0.493 である。
- 次式で検定統計量 Z0 を計算する。Z0 は正規分布に従う。
例題では,Z0 = 3.37509 となる。
- 有意確率を P = Pr{|Z|≧ Z0}とする。
正規分布表,または正規分布の上側確率の計算を参照すること。
例題では,Pr{|Z|≧ 1.96}= 0.05 であるから,P = Pr{|z|≧ 3.37509}< 0.05 である(正確な有意確率:P = 0.0007379)。
- 帰無仮説の採否を決める。
例題では,有意水準 5% で検定を行うとすれば(α = 0.05),P < α であるから,帰無仮説を棄却する。すなわち,「母相関係数は 0 でない」といえる。
ケンドールの順位相関係数の有意性検定と同じ種類の言葉
検定に関連する言葉 | 正規分布への適合度の検定 ポアソン分布への適合度の検定 ケンドールの順位相関係数の有意性検定 カイ自乗検定 分散の均一性の検定 |
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