キセノン酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/06 01:03 UTC 版)
キセノン酸(キセノンさん、Xenic acid、Xenonic acid)は、三酸化キセノンや六フッ化キセノンを水に加えて得られる酸性水溶液中(以下、「キセノン酸水溶液」とする)で生成するとされた希ガス化合物である[1]。キセノン酸は1933年にライナス・ポーリングによって存在が仮定され[2]、1960年代を中心に研究の対象となった。キセノン酸水溶液は有機化合物に対し、エチレングリコールを二酸化炭素に変えるなど非常に強力な酸化力を示す[3]。分子式を Xe(OH)6 と表した報告もあり[4]、その分子式には CAS登録番号として [15934-07-3] が与えられている。
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- ^ 白井、「希ガスの化合物 : キセノン酸とその塩」 『化学教育』 1963年 11巻 4号 p.463-, doi:10.20665/kagakukyouiku.11.4_463_1, 日本化学会
- ^ Linus Pauling (June 1933). “The Formulas of Antimonic Acid and the Antimonates”. J. Am. Chem. Soc. 55, (5): 1895–1900. doi:10.1021/ja01332a016.
- ^ Jaselskis, B.; Vas, S. "Xenic Acid Reactions with vic-Diols" J. Am. Chem. Soc. 1964, 86, 2078-2079. doi:10.1021/ja01064a041 10.1021/ja01064a041
- ^ 例: Reuben, J.; Samuel, D.; Selig, H.; Shamir, J. "17O nuclear magnetic (resonance) (N.M.R.) study of xenic acid." Proc. Chem. Soc. 1963 (Sept.), 270.
- ^ a b c E. H. Appelman, J. G. Malm,"Hydrolysis of Xenon Hexafluoride and the Aqueous Solution Chemistry of Xenon" J. Am. Chem. Soc.1964, 86 (11), pp 2141–2148, doi:10.1021/ja01065a009
- ^ Kirschenbaum, A. D.; Grosse, A. V. "Barium xenate" Science 1963, 142, 580-581. doi:10.1126/science.142.3592.580 10.1126/science.142.3592.580
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