ガザーリー【Abū Hāmid al-Ghazālī】
ガザーリー
ガザーリー
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アブー・ハーミド・ムハンマド・ブン・ムハンマド・ガザーリー(アラビア語: أبو حامد محمد بن محمد الطوسي الشافعي الغزالي、Abū Ḥāmid Muḥammad ben. Muḥammad al-Ṭūsī al-Shāfi'ī al-Ghazālī、1058年 - 1111年12月18日)はペルシアのイスラームの神学者、神秘主義者(スーフィー)。通常名前の最後の部分を取ってガザーリーと呼ばれるが[1]、研究者の中にはガッザーリー( الغزّالي al-Ghazzālī)と発音するべきだとする意見もある[1][2]。ヨーロッパではアルガゼル(Algazer)のラテン名で知られ、長らく哲学者と見なされていた。
- ^ a b 青柳『ガザーリー』、1頁
- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、127頁
- ^ ヴァーダリー「ガザーリー」『世界伝記大事典 世界編』3巻、38-39頁
- ^ a b c d e f g h 松本「ガザーリー, アブー・ハーミド」『岩波イスラーム辞典』、255-256頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、3頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、1-2頁
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- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、128頁
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- ^ 青柳『ガザーリー』、4,26頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、4-5頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、5頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、27頁
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- ^ 青柳『ガザーリー』、48-51頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、51頁
- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、133頁
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- ^ 青柳『ガザーリー』、49-51頁
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- ^ 青柳『ガザーリー』、40-41頁
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- ^ 『哲学者の意図』(黒田訳・解説)、351-352頁
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- ^ 青柳『ガザーリー』、33頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、31頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、31-32頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、23-24頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、32頁
- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、125-126頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、52-53頁
- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、151頁
- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、152-157頁
- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、183頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、54頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、65-66頁
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- ^ 井筒『イスラーム思想史』、128-129頁
- ^ 井筒『イスラーム思想史』、129頁
- ^ 井筒『イスラーム思想史』、130-132頁
- ^ 井筒『イスラーム思想史』、132-134頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、58-60頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、60-61頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、61頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、62頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、63-64頁
- ^ 青柳『ガザーリー』、71頁
- ^ 『哲学者の意図』(黒田訳・解説)、340-341頁
- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、162頁
- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、161頁
- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、164頁
- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、164,166頁
- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、168-172頁
- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、172頁
- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、174,182頁
- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、182-183頁
- ^ 『誤りから救うもの』(中村訳)、191頁
- 1 ガザーリーとは
- 2 ガザーリーの概要
- 3 哲学者アルガゼル
- 4 主要な著作
ガザーリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 09:39 UTC 版)
キンディーからアヴィセンナまで来て、神学者ガザーリー(1058年 - 1111年)の出現で東方イスラーム哲学は大きな変節点を迎える。バグダードのニザーミーヤ学院で教鞭をとっていたガザーリーは、神学者ではあったが、哲学的思惟方法にも長けており、本来の真理とは何か考えていたと同時に、アヴィセンナを代表とする新プラトン的アリストテレスのイスラーム哲学は、真理の形骸のみを知り、生きた真理を捉えようとしないと彼は考えた。そして、哲学者たちは、神の全知の否定や個物知などクルアーンの教えに反する内容を説いていたがこれを宗教的な立場ではなく、哲学的形而上学的な立場から反駁しようとした。著『哲学者の自己矛盾(あるいは自滅)』はその集大成である。 イスラム哲学者たちは、アリストテレスの影響で、世界は時間的には無限で、クルアーンのように神の創世という始原を求めるのは矛盾として否定したが、ガザーリーは、神の創世というは時間的な問題ではなく、本質的な問題であり、例えば太陽のように太陽の本体と光は同時に存ずるが、本質的に太陽があるから光を発せられるのであって、本質的に太陽本体が先に存在するといった感じようなものであるという。哲学者は、時間的な相対的な立場とこのような本質的な立場を混同していると批判した。この他に哲学者が否定した神の個物知の証明や、因果律否定など、後のイギリス哲学者ヒュームを先取りした内容の哲学を説いたりなど、多様な批判活動を行った。 このようにイブン・スィーナーをいくつかの問題については批判する一方、その他の点については神学に積極的に取り入れた。彼以降、ギリシャ系の哲学の在地化はむしろ進行する。
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