カバキコマチグモ
カバキコマチグモ
| 特徴 野外に生息するクモ類のなかで、毒牙で人を咬む種類が数種知られており、一般にドクグモと呼ばれている。近年はゴケグモ類が海外から侵入したが、日本の在来種では、被害が出るのはカバキコマチグモだけであった。 通常、ススキ原や水田などに普通に生息し、丈の高い草が生える庭にも生息することがある。年1回の発生で、3月から8月にかけて出現し、6~7月に最も数が多い。ススキの葉が茂る頃に、ススキの葉をちまきのように巻いて巣を作り、その中で産卵する。普段は巣の中に潜み、巣の近くを通る小さな虫等を捕らえて生活する。繁殖期にはススキ原の中や地表を歩き回るので、人間と接触する機会が増える。 吸まれると焼かれるような痛みがあり、あとで大きく赤く腫れる。ススキ原での被害のほかに、夜間に室内に侵入してきて人を咬んだ事例も知られている。 |
樺黄小町蜘蛛
カバキコマチグモ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 15:07 UTC 版)
カバキコマチグモ(樺黄小町蜘蛛、学名:Cheiracanthium japonicum)は、フクログモ科コマチグモ属に属するクモ。
- ^ “カバキコマチグモ”. 太田川生物誌陸生昆虫. 国土交通省中国地方整備局太田川河川事務所. 2023年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月18日閲覧。
- ^ カバキコマチグモ. コトバンクより2023年2月18日閲覧。
- ^ クモ刺咬症と診断・治療 大利昌久、入交敏勝、1984、中山書店、現代皮膚科学大系 第8巻 動物性皮膚症・体内寄生性皮膚症、pp.211-220
- ^ 安富和男 (1995). へんな虫はすごい虫. 講談社ブルーバックス. p. 106. ISBN 4-06-257073-4
- ^ 斉藤一三, 飯島利彦, 林正高「蜘蛛刺咬症の 1 例」『衛生動物』第20巻第4号、日本衛生動物学会、1970年、260–261頁、doi:10.7601/mez.20.260。
- ^ 続・話題の感染症16 毒をもった身近な生物(1)クモとクモ毒 海外邦人医療基金JOMF
- ^ 萩原健一、鴾田明子、三輪昭子 ほか「日本産クモ毒腺中の生物活性アミンの定量および液体クロマトグラフィーによる毒成分の比較」『衛生動物』第42巻第2号、日本衛生動物学会、1991年、77–84頁、doi:10.7601/mez.42.77。
- 1 カバキコマチグモとは
- 2 カバキコマチグモの概要
- 3 脚注
固有名詞の分類
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