かぎり【限り】
読み方:かぎり
1 時間・空間・数量・程度などの境や限界。また、終わり。最後。「—ある命を生きる」「学問の世界に—はない」「今を—と鳴きしきる蝉(せみ)」
2 (活用語の連体形や名詞に直接、または名詞に「の」の付いた形に付く。副詞的にも用いる)ある範囲・制限の内にあることを表す。
㋐その範囲の内。あいだ。「私の聞いた—では、そうではなかった」「命ある—忠誠を尽くします」
㋑その制限の内。「本日—の大安売り」「チャンスは一回—だ」「緊急の場合はこの—ではない」
㋓そのことの限度いっぱい。限界まで。「力の—戦う」「心強い—である」「乱暴の—を働く」
3 (接続助詞的に用いて)…するあいだは。…である以上は。…するからには。「君がここにいる—僕も付き合う」「正直に言わない—帰さない」
「国に行き着きければ、—なる様になりにけり」〈今昔・三一・二八〉
「—の有様さへはかなげにて、煙も多くむすぼほれ給はずなりぬるも」〈源・総角〉
7 さだめ。きまり。規則。
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