エジプト第2中間期とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 学問 > 学術 > 中間期 > エジプト第2中間期の意味・解説 

エジプト第2中間期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 09:34 UTC 版)

エジプト第2中間期(エジプトだい2ちゅうかんき、紀元前1782年頃 - 紀元前1570年頃)は、古代エジプト史における時代区分の1つ。第13王朝から第17王朝までをこの時代に区分するのが一般的である。ただし、第13王朝や第14王朝中王国に含める見解もある。概ね中王国時代の統一が崩れ、下エジプトナイル川三角州地帯)にヒクソス(ヘカ・カスウト 異国の支配者達の意)と呼ばれる異民族が第15王朝を築いて支配を確立していた時代が第2中間期に分類される。第17王朝の王達による対ヒクソス戦争の結果、第15王朝は滅ぼされヒクソスの政権は瓦解。第2中間期の分裂は収拾され再びエジプトが統一、古代エジプト史上最も繁栄した新王国時代が始まる。


  1. ^ 紀元前3世紀のエジプトの歴史家マネトの記録ではディオスポリスマグナと呼ばれている。これはゼウスの大都市の意であり、この都市がネウト・アメンアメンの都市)と呼ばれたことに対応したものである。この都市は古くはヌエと呼ばれ、旧約聖書ではと呼ばれている。ヌエとは大都市の意である。新王国時代にはワス、ワセト、ウェセ(権杖)とも呼ばれた。
  2. ^ マネトによる記録もまたこうした見解の代表格である。
  3. ^ 例えば戦車の使用、ロバの殉葬の風習、シリア的な建築様式の導入等。ただし、ヒクソスとエジプトにおける戦車の使用を関連付けることには異論もある。詳細はヒクソスを参照。
  4. ^ 例えばヒクソス時代にもそれ以前からのエジプト官僚が継続して任用されていた事実、また第15王朝の王達がエジプトの伝統的慣習にのっとってカルトゥーシュとラー神名を構成要素に含む即位名(上下エジプト王名)を用いていたことなどがこれを示す。
  5. ^ 第2中間期の第17王朝と、新王国時代最初の第18王朝は完全に連続した政権である。詳細はエジプト第17王朝エジプト第18王朝を参照。


「エジプト第2中間期」の続きの解説一覧

エジプト第2中間期(第13- 17王朝)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 09:11 UTC 版)

古代エジプトの宗教」の記事における「エジプト第2中間期(第13- 17王朝)」の解説

第14王朝時代エジプト侵入したヒクソスは、エジプトにいる神々の中からセトを自らの神として選び出した。このセトは、オシリスホルス神話における悪の神としての性格を持つものではなくヒクソスたちアジア系の神の性格を持つものであったまた、シリア地方バアル崇拝されていた痕跡残されている。このバアルセト関連付けられ、第14王朝時代にはセト新し首都アヴァリス主神信仰の中心となった。このセトヒクソス崇拝した神であり、何らかの関連があるのは確実であると思われる。この時代には恐らくアジア系と見られる王も登場している。 ヒクソスたちは、セトを自らの神として選んだものの、古い王家の神であったラー保護をも求めた。彼らが、エジプト人たちに新しく、あるいは無理な宗教信仰強制した形跡見当たらないその後ヒクソス支配から脱却した古代エジプト人から、新し信仰勃興した

※この「エジプト第2中間期(第13- 17王朝)」の解説は、「古代エジプトの宗教」の解説の一部です。
「エジプト第2中間期(第13- 17王朝)」を含む「古代エジプトの宗教」の記事については、「古代エジプトの宗教」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「エジプト第2中間期」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



エジプト第2中間期と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エジプト第2中間期」の関連用語

エジプト第2中間期のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エジプト第2中間期のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエジプト第2中間期 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの古代エジプトの宗教 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS