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バアル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/08 01:05 UTC 版)

シリア パルミラ遺跡 バール寺院

バアルウガリット語b‘l [ba‘alu])は、カナン地域を中心に各所で崇められた嵐と慈雨の神。その名はセム語で「主」を意味する。バールベールの表記も。

もともとはハッドゥhd [haddu])またはハダドhdd [hadad])という名で、アッカドの雷神アダドの前身でもある。この名は恐らく雷鳴の擬音と考えられる。しかしハッドゥが主神、すなわちバアルと呼ばれ崇められているうちに、その呼称が固有名詞化し、後にはもっぱらバアルと呼ばれるようになった。

本来、カナン人の高位の神だったが、その信仰は周辺に広まり、旧約聖書列王記下などにもその名がある。また、エジプト神話にも取り入れられ同じ嵐の神のセトと同一視された。フェニキアやその植民地カルタゴの最高神バアル・ハンモンをモロクと結びつける説もある。さらにギリシアでもバアル(Βάαλ)の名で崇められた。足を前後に開き右手を挙げている独特のポーズで表されることが多い。

ルーブル美術館蔵 バール像



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  1. ^ 士師記 6.32
  2. ^ Arthur Edward Waite, The Book of Ceremonial Magic(1913), p187
  3. ^悪魔の偽王国』では、カエル、ネコ、人間の3つの頭を持った姿で現れると書かれている。
  4. ^ Johann Weyer, Pseudomonarchia Daemonum
  5. ^ 『地獄の辞典』p216-217、「バエル」の項


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