イルミダス軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 07:56 UTC 版)
「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」の記事における「イルミダス軍」の解説
Mr.ゾーン 声 - 古谷徹 本作におけるハーロックのライバル的存在の青年。フルネームは「フェーダー・ゾーン」(ノベライズ版ではゾーン・コレクト)。かつては太陽系連合の優秀な技師であったが、自らが設計した船をハーロックに酷評され、それが原因でポストを外された。敗戦後は地球総司令部で屈辱の日々を味わいながら勤務していたが、アムス司令にその才能を買われ重用される。アムス解任後、後任のクルーゲルからも第四艦隊司令を任され、ハーロックへの復讐とイルミダスを駆逐して自分が全宇宙の支配に乗り出す野望を抱いている。非情な野心家ではあるが、正体が露見していないときは初対面の正に礼儀正しく接したり、レビの壊れたおもちゃを直すなどの意外な一面もある。エンジニアとしての腕は確かで、トチローからも高い評価を受けている。終盤で光の女神から聖ワルキューレの火を授かった後に、自らの野心成就のためにイルミダスに反旗を翻す。手始めに地球ヘ向かい、総司令部を破壊。アルカディア号との戦闘も優位に進めるが、火の力が衰えたことで乗艦を大破され、重傷を負う。最後は艦橋でハーロックの説得を受けていた際に彼を背後から撃とうとしたゲランを射殺するも、自身も銃撃を喰らい、ハーロックに看取られながら事切れる。 アムス司令 声 - 矢田耕司 前作映画にて戦死したゼーダ総司令の後任。ゼーダ程ではないが柔軟かつ慎重な思考の持ち主で、地球人であるMr.ゾーンを起用し、自由交易星ミストラルの侵攻にも「滅ぼすだけが政治ではない」と反対だった。しかし、そのやり方と一向に成果が上がらないことが本星参謀本部の不興を被り、解任された。解任後、処罰を受けるために連行される際、後任のクルーゲルに「ハーロックを敵に回したのは最大の失敗だった」と語り去っていった。なお、ノベライズ版での名前は「クラコフ」。 ゲラン副司令 声 - 野田圭一 前作の副司令ムリグソンの後任。ムリグソン同様地球人を見下しており、クルーゲルから監視役も兼ねてMr.ゾーンの副官になるように言われた時も良い顔はしなかった。ゾーンとは意見対立も多く、独断でアルカディア号を攻撃することもある。最後はゾーンの謀反により監禁されるが、乗艦が損傷した際に脱出。そして艦橋にいたハーロックを背後から狙うも、結果的にゾーンと相撃ちになって死亡する。ノベライズ版での名前は「カルル」。 ナレーションを担当していた野田が声を兼任している。 L・レオタード 声 - 藤田淑子 イルミダスの諜報員で、かつては太陽系連合時代のハーロックの戦友で優秀な女艦長だった。コードナンバーSR229。イルミダス第三艦隊と連携し、ハーロックを倒すために様々な策を弄するが失敗し、最後は雷雨の中でハーロックと一騎討ちをする。敗北後は自らの誇りのため、落雷に打たれて死亡。彼女の体はサイボーグ化されており、死後炎に包まれた。 ベンツェル 声 - 田中康郎 → 寺島幹夫(10話) レビの父親。第3話で登場。太陽系連合艦隊の優秀な艦長だったが、今はイルミダスに雇われた身。デスシャドウ号艦長としてハーロックの前に立ち塞がるが、レビとの再会、そしてハーロックの気骨に己を恥じ、傷ついた艦と共に去る。ククルス星で奇しくもレビと再会した時はパイプをくゆらせながら色の入ったメガネをかけ、口ひげを蓄えた風貌であり、レビが付けているペンダントの写真と印象が異なっていたこともあってレビはベンツェルが自分の父親とは気づかなかった。第10話で半身をサイボーグ化されて再登場。デスシャドウ号が全自動化されたこともあり艦長を解任され、ヘビーメルダー星の輸送船勤務という閑職に追いやられていたが同艦が再びアルカディア号攻撃に向かったと知り、単身戦場に向かう。最後はデスシャドウ号の中央コンピューターをその身を犠牲にして破壊する。レビには自らが父親だと告げることはなかった。 アルファ・ワン 声 - 鈴木富子 5年前に消息を絶った観光船「セル」の中でたった1人だけ生き残っていた少女。過去にイルミダスの攻撃で両親と弟を失い、自身も体をサイボーグ化され、奴隷として扱われていた。実はセル号自体がイルミダス艦の偽装であり、アルカディア号への潜入工作任務を帯びていたが、正との出会いを経てイルミダスに反逆する。最後は艦の中枢部を破壊し、死の間際にひまわりの種を正へ託す。 グリン・イスマル 声 - 佐藤正治 追跡艦ダスモルクIIの艦長。前地球副司令ムリグソンの弟であり、兄が地球で無様な死を遂げた後、グリン含めてその一族は名誉市民の位を剥奪され、屈辱の日々を味わっていた。兄を死に追いやったSSXの3人を恨み、トチローとの決闘でエメラルダスをおびき寄せ、彼女を捕虜にするもハーロックに奪還されてしまう。最後は艦内に乗り込んできたエメラルダスとの一騎打ちの末に敗れ、死亡する。 クルーゲル 声 - 寺田誠 → 佐藤正治 アムス解任後に本国から後任として派遣されてきた将軍。穏健なアムスと違い力で相手を屈服させる思考の強い持ち主、Mr.ゾーンの能力自体は評価しており、引き続き重用したが心の中では軽視しており途中で見捨てるが、ゾーンが何かの力と関与していることに感づき、第四艦隊司令として再び重用する。しかし、聖ワルキューレの火の力を授かったゾーンに裏切られて攻撃を受け、総司令部を破壊される。最後は母星へ地球破壊を進言した後に力尽き、死亡する。 イルミダス母星総参謀長官 声 - 佐藤正治 → 八奈見乗児 指名手配中であるSSXの3人の捕縛がことごとく失敗しているアムスに対し厳しい口調で本星から批判した。その後も成果を挙げられなかったアムスは解任。その後最終話で瀕死のクルーゲルから地球破壊を進言されるが、既に本星は光の女神の攻撃を受けてそれどころでなく、直後に母星は爆発。総参謀長も死亡する。前作および本作の映像上で確認できる中でのイルミダス母星の唯一の高官。ノベライズ版での名前は「アインリヒ」。
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