イルミダス人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/21 07:37 UTC 版)
地球人と同じ背格好の異星人であるが、肌の色が薄緑色で、その姿は『さらば宇宙戦艦ヤマト(同『宇宙戦艦ヤマト2』)』の白色彗星帝国人とも似ている。男性では眉部分が、髪の毛と繋がっているような者も見受けられる。『ハーロック』に登場したマゾーンとは対照的に、『アルカディア』『SSX』ともに男性キャラクターしか登場せず、女性キャラクターは登場していない。『SSX』ではイルミダス側の工作員としてL・レオタードとアルファ・ワンという女性キャラクターが登場しているが、レオタードは元は太陽系連合軍の女艦長、アルファ・ワンはイルミダスに敗北した惑星出身の少女といずれもイルミダスに征服された惑星の女性であり、ともに肉体を機械化されているのでイルミダス人ではない。 母国の強大な武力によって周辺の星々を次々と打ち従えていったことから、植民地時代の列強各国に類似している部分がある。そのため征服民への配慮や気づかいなどがあまりなく、敗戦国の人間をあからさまに差別して侮蔑する傾向が強い。『SSX』をノベライズしたコバルト文庫版第1巻では地球のスラム街にいる老人と孫をイルミダス人が載るパトカーが撥ねる描写があるが、彼らはそれを気にも留めず、地球人を「野蛮人」「サル」などと言って侮蔑している。そういった相手への尊厳を踏みにじるような行為は『アルカディア』でのデスシャドウ号で地球に帰参するハーロックに降伏旗を掲げることを強要(従わないと撃沈すると脅している)し、ハーロックとトチローに酒場で絡んできた兵士達の態度や、『SSX』でのMr.ゾーンへの差別に、地球占領軍副官ムリグソンのように、征服された者は徹底的に従えと強制させるような傲慢さを隠さない部分が多く見受けられる。 その一方で軍人として高い能力と見識を持ちつつ、敵国文化や敵対した人物の素晴らしい部分を理解する情も心も持っている地球占領軍司令官ゼーダのような人物もいる。
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