アーネスト・ラザフォード
ノーベル化学賞を受賞した"核物理学の父"
イギリスの物理学者で"核物理学の父"といわれるラザフォード(1871〜1937)は、ニュージーランド生まれ。1889年にクライストチャーチのカンタベリー・カレッジに進み、1889年に理学士になりますが、そのさい、高周波放電による鉄の磁気的性質を調べ、電磁波の高感度検出器を組み立てています。その後、イギリスにわたってケンブリッジ大学のキャヴェンディッシュ研究所で原子物理学の研究をおこなったり、マンチェスター大学で有核原子模型や元素の人工変換の研究などをおこないました。その後はケンブリッジ大学の物理学教授などを務め、1908年にノーベル化学賞を受賞しています。
原子が小さな中心核と周囲の電子からなることを実証
ラザフォードは放射能が原子の崩壊によって生じることを説明し、アルファ粒子がヘリウムのイオン(原子核)であることを発見しました。ノーベル化学賞を受賞したのは、これらの業績によります。また、ラザフォードは、原子核物理学にとって根本的に重要な2つの発見をしています。それは、原子が小さな中心核とそのまわりにあるいくつかの電子からなるということ。また、原子の基本的構造を明らかにし、元素の人工変換を最初におこなったことです。ラザフォードが"核物理学の父"といわれているのは、彼がなしとげた数々の重大な発見と、科学分野の発展にかかわった多くの重要な物理学者に激励と指導を与えたからなのです。
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