アルプスの少女ハイジ (アニメ)
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『アルプスの少女ハイジ』(アルプスのしょうじょハイジ)は、1974年1月6日から12月29日まで、フジテレビ系列で毎週日曜19:30 - 20:00(JST)に全52話が放送された、ズイヨー映像制作の日本のテレビアニメ。「カルピスまんが劇場」の第6作目に当たる。
注釈
- ^ 本作品に先立ち、高畑・宮崎・小田部によって1971年に制作が進められた『長くつ下のピッピ』(原作者の許諾が下りず頓挫)でも、アニメ化許諾交渉に赴く藤岡豊に宮崎駿が同行して現地ロケを実施した前例があった[2]。
- ^ ただし、インドのみ2001年にアニメ専門チャンネル『カートゥーン ネットワーク』で英語吹き替え放送されたことがある。台湾も同チャンネルで放送された(ただし、他のチャンネルとは吹き替え声優が異なる)。
- ^ このパイロット版フィルムのキャラクターデザインは、当時新人だった芦田豊雄が担当しており、ハイジのヘアスタイルが長い三つ編みであるなどの相違点が存在する。このTCJによるパイロット版は、後にサングラフから8ミリ映画として発売され、また「エイケンTVアニメ主題歌大全集」(東映ビデオ)のLDとDVDのボーナストラックに、他のエイケン制作のパイロット作品(『ケネディ騎士団』や『なるへそくん』など)と共に収録されている。このほか「アニメージュ」(徳間書店)の1981年12月号にも、「パイロットフィルム特集」の一つとして取り上げられた。
- ^ 「アルプスの少女ハイジ」という日本語名称の商標権(登録商標第1453731号ほか全6件)や、アニメ作品の著作権は瑞鷹エンタープライズ(2005年9月会社清算)の後継会社である瑞鷹が保持しており、現在は関連会社である株式会社サンクリエート(東京都墨田区)がこれらのライセンスを管理している。
- ^ 「ハ(8)イ(1)ジ(2)」の語呂合わせ。
- ^ そのためアルムおんじへの用件がペーターに託される場面も多い。
- ^ 11歳の頃、5歳のハイジと出会う。
- ^ このエピソードは本作品オリジナル。
- ^ 12歳の頃、8歳のハイジと出会う。
- ^ 純丘曜彰は、(1)ロッテンマイヤー女史(Fräulein Rottenmeier)は下級貴族の娘であろう(2)ロッテンマイヤー女史はゼーゼマン家で家政を統べるグヴェルナント(gouvernante。「家庭教師」や「家政婦」や「女中頭」といった和訳は不正確で、「家代」と訳すべき)を無給で務めている(3)ゼーゼマン家におけるロッテンマイヤー女史は、同家の使用人の身分ではなく、客人の身分であり、ゼーゼマンから対等の身分と扱われている、と述べている[11]。
- ^ 宮崎駿によると、この大きなブランコは前出の『長くつ下のピッピ』の際に作った設定を再登場させたものである[13]。
- ^ a b c 2008年12月3日発売の限定盤2枚組サウンドトラック(RBCS-1087)に初収録。同アルバムには、主題歌・挿入歌全曲のインスト版も初収録となったほか、OP・EDのスペイン語ヴァージョンもボーナス・トラックとして収録された。
- ^ 日本テレビ系とフジテレビ系をクロスネットとしていた地域では、本番組と同番組のいずれかが遅れネット(新潟県・広島県・長崎県・鹿児島県など)または系列外局への放映譲渡(同番組をTBS系列局での放送とした熊本県など)となったため、両番組を重複せずに視聴できた。
- ^ 岩手県では当時フジテレビ系列局(岩手めんこいテレビ)が所在せず、IBC岩手放送(当時:岩手放送、TBS系列)が遅れネットで本番組を放送したが、一方でテレビ岩手(日本テレビ系列)が裏番組として日曜19時台前半のアニメ(『マジンガーZ』→『グレートマジンガー』)を遅れネットしていたため、フジテレビ制作のアニメ番組同士での潰し合いとなっていた。
- ^ 同じサブタイトルは、話数表記以外は同内容。
- ^ a b c d e 最後の1コマ以外は「#096」と同内容。
出典
- ^ “「アルプスの少女ハイジ」で高畑演出が目指したもの”. 叶精二. 2018年6月12日閲覧。
- ^ 『幻の「長くつ下のピッピ」』岩波書店、2014年、pp.65-68
- ^ International broadcast, Wikipedia(en)
- ^ 池田香代子ブログ : ハイジ! - ライブドアブログ - 「ある時、いっしょにテレビを見ていたドイツ人のおじさんに、『これ、日本製なんです』と言ったら、『冷蔵庫や車が日本製というのは、まあいいとしよう。でも、私たちのハイジまでが日本製だなんて、悪い冗談だ』と取り合ってもらえませんでした。ZUIYOとクレジットが出たとき、『瑞鷹』と書くんです、と書いてみせても、おじさんは不信感を解きませんでした」
- ^ 池田香代子ブログ : ハイジ! - ライブドアブログ - 「どうしてもハイジのアニメをつくりたくて、会社を興したのです」
- ^ 日本アニメーション公式サイト - 作品紹介:世界名作劇場
- ^ 参考資料より
- ^ “What's HEIDI?= ハイジデー of アルプスの少女ハイジ公式ホームページ”. 株式会社サンクリエート. 2019年9月11日閲覧。
- ^ 以上は川島隆「アルプスという名の神」(青地伯水編著『映画でめぐるドイツ』松籟社2015年pp.117-149)による。
- ^ 南 2003, pp. 68–70, 第1章 『ハイジ』における翻訳本の問題:第1節 ロッテンマイヤー女史
- ^ 純丘 2006, pp. 50–53, ロッテンマイヤー女史の憂鬱
- ^ 丸善インフォメーション-ゲストルーム-小田部羊一さん
- ^ 『幻の「長くつ下のピッピ」』岩波書店、2014年、p.27
- ^ 木村英俊『THEアニメ・ソング―ヒットはこうして作られた』ISBN 978-4-04-853152-8[要ページ番号]
- ^ 木村英俊『THEアニメ・ソング―ヒットはこうして作られた』p.174。
- ^ 木村英俊『THEアニメ・ソング―ヒットはこうして作られた』p.76。
- ^ 株式会社 三協新社<One Man's Music/作曲家・渡辺岳夫 受賞歴> - 2017年1月31日閲覧。
- ^ LP『人気テレビ・マンガ主題歌』(日本フォノグラム / フィリップス、FX-8103。1975年)、CD『懐かしのテレビ・ラジオ主題歌全曲集III』(KICS-365、1993年発売)に収録。
- ^ 大杉久美子 40周年記念CD-BOX『燦(きらめき)のとき やさしさの歌』発売記念 大杉久美子スペシャル・インタビューより
- ^ 夕方の歌 - 歌詞タイム、2017年2月10日閲覧
- ^ a b c 『北國新聞』1974年3月3日付朝刊テレビ欄より。
- ^ 『南日本新聞』1974年5月15日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『南日本新聞』1974年5月11日付朝刊、テレビ欄。
- ^ a b “スイス国立博物館「日本のハイジ」展で小田部羊一が語る”. クーリエ・ジャポン. 講談社 (2019年9月8日). 2019年9月11日閲覧。
- ^ “「ハイジ」誕生秘話 制作者がロケ地スイスで語る - SWI swissinfo.ch”. スイス公共放送協会国際部. スイス放送協会 (2019年9月3日). 2019年9月11日閲覧。
- ^ a b c d 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, pp. 56–58, 「1974春期」
- ^ 「劇場アニメ70年史」(徳間書店)64頁 1989年
- ^ a b c 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, pp. 60–62, 「1975春期」
- ^ 『キネマ旬報1980年2月下旬号』キネマ旬報社。
- ^ 「もし、ハイジとクララが現代の高校生だったら...」大人気CMシリーズ第二弾,ORICON NEWS,2017年9月14日
- ^ 『産経新聞』2003年5月5日付東京朝刊、2003年5月5日付大阪朝刊。
- ^ [懐かしいキャラクターに会えるテーマパークがベルギーに。インクルーシブな施策に見える「チケット代の平等」 https://ampmedia.jp/2020/10/23/plopsaland/]
- ^ “ハイジのおんじがチャラ男に!ショートアニメ「ちゃらんじ」8月11日放送開始”. 映画.com. (2016年7月27日) 2016年7月28日閲覧。
- ^ EMMARYバイトで募集した3人が声優体験で出演。EMMARYプレミアムバイト第三弾!フジテレビで放送中のアニメ『アルプスの少女ハイジ?ちゃらおんじ』の声優体験レポート★ 《読者プレゼントもあるので要チェック♡》EMMARY 2017年1月20日
- ^ 「アルプスの少女ハイジ」声の車内アナウンス登場 - 観光経済新聞社
- ^ 2019年7月8日中日新聞朝刊1面
- ^ “NHK朝ドラ「なつぞら」主人公が描くアニメの原作は何だ?|日刊ゲンダイDIGITAL”. 日刊ゲンダイ (2019年9月8日). 2019年10月10日閲覧。
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