さまざまな交響曲
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ここでは、交響曲という名を冠するさまざまなジャンルについて触れる。 合唱交響曲 エクトール・ベルリオーズの『ロミオとジュリエット』、ベートーヴェンの交響曲第9番の流れを汲む、管弦楽、合唱、時には独唱を伴う大規模な交響曲。 シンフォニエッタ イタリア語で「小さな交響曲」を指す。下の室内交響曲とは違い、通常の管弦楽編成で演奏されるものが多い。「小交響曲」とも訳されるが、グノーの小交響曲のように、原題がPetite Symphonieとなっているものもある。 室内交響曲 室内楽、室内管弦楽のための交響曲。シェーンベルクの2曲が知られている。ショスタコーヴィチの「室内交響曲」は他者による弦楽四重奏曲の編曲である。 協奏交響曲 18世紀に多く書かれたジャンル。カンビーニ、シュターミッツらに数多くの作品がある。ハイドンやモーツァルトのものがよく知られている。 オルガン交響曲 シャルル=マリー・ヴィドールらフランスの作曲家によるオルガン独奏曲にSymphonie pour orgue(オルガンのための交響曲)と名付けられたものがある。これらは通常の交響曲とは別のものであり、「オルガン交響曲」または「サンフォニー」と呼んで区別する。なお、ヴィドールのサンフォニー第5番第5楽章「トッカータ」は特に有名で、演奏機会も多い。後世のイギリスの作曲家ソラブジには3つのオルガン交響曲があるが、演奏時間が桁違いに長く、2時間から6時間40分もかかる。 ピアノ交響曲 ソラブジは長大な演奏時間を要する数曲の「ピアノ交響曲」を作ったが、同じく数時間かかるピアノ・ソナタや6管編成などのオーケストラ伴奏付きのピアノ協奏曲などの延長上の作品、またはそれらを遥かに超えた作品としてみることが出来る。 また、ピアノ独奏曲として、アルカンの「短調による12の練習曲 op.39」の第4曲から第7曲までが「交響曲」と題され、管弦楽を用いた交響曲的な響きの再現が追求されている。
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