「光年」を使った距離の表現事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 00:05 UTC 版)
「光年」の記事における「「光年」を使った距離の表現事例」の解説
光年は恒星間の距離以上に用いる。 1000光年(約306.6パーセク)は "kly"(Kilo Light Year)と略記され、銀河の構造の寸法などを表記するのに用いる場合がある。 100万光年(約30万6600パーセク)は "Mly"(Mega Light Year)と略記され、銀河や銀河団までの距離を表記するのに用いる場合がある。 距離の一覧尺度 (ly)値(冪乗)値具体例10−9 40.4×10−9 ly 0.0000000404 ly 太陽光が月の表面で反射して地球の地表に届くまでに1.2秒から1.3秒かかる。月表面と地球表面の距離は平均すると約376 300 kmである。376 300 km ÷ 299 792 458 m/s(光速) ≈ 1.255 光秒となる。 10−6 15.8×10−6 ly 0.0000158 ly 1天文単位(au)(太陽と地球の距離)。光が太陽から地球まで進むには、8.3分かかる。つまり、太陽から地球までの距離(1天文単位)は8.3光分である。 10−3 3.2×10−3 ly 0.0032 ly 地球から最も遠くにある宇宙探査機であるボイジャー1号は、2009年7月12日現在、地球から15.22光時の距離にあり、次に遠いパイオニア10号は13.79光時の距離にある。ボイジャー1号が現在の速度を維持するなら、1光年の距離まで行くには18 000年かかる計算になる。 100 1.6×100 ly 1.6 ly オールトの雲の直径は約2光年である。内側の境界は 50 000 au、外側の境界は 100 000 au と推定されている。 2.0×100 ly 2 ly 太陽が重力的に支配している領域(ヒル球)の最外縁までの距離。125 000 au。これより先が真の恒星間空間である。 4.22×100 ly 4.22 ly 太陽系から最も近い恒星であるプロキシマ・ケンタウリは、太陽から4.22光年の距離にある。 20×100 ly 20 ly 海や平均気温など、生命が存在しうる環境がある可能性を持つグリーゼ581cは、地球から20光年の距離にある。 103 26×103 ly 26000 ly 銀河系の銀河核までの距離は約26,000光年である。 100×103 ly 100000 ly 銀河系の直径は約10万光年である。 106 2.5×106 ly 2500000 ly アンドロメダ銀河までの距離は約250万光年である。 3.14×106 ly 3140000 ly さんかく座銀河 (M33) までの距離は約314万光年で、裸眼で確認できる最も遠い天体である。 59×106 ly 59000000 ly 最も近い銀河団であるおとめ座銀河団までの距離は約5900万光年である。 150×106 – 250×106 ly 150000000 ly ~ 250000000 ly グレートウォールは1億5千万光年から2億5千万光年の距離にある(遠い方が最近の推定値)。 109 1.2×109 ly 1000000000 ly スローン・グレートウォール(グレートウォールとは別物)は約10億光年の距離にあると推定されている。 45.7×109 ly 45700000000 ly 地球から観測可能な宇宙の果てまでの共動距離は約457億光年である。詳細は下記、および観測可能な宇宙を参照。
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