《小女子》の正しい読み方
「小女子」の正しい読み方
「小女子」の正しい読み方は「こうなご」である。「小」は音読みの「こ」、「女子」は「おなご」が訛った形で「うなご」となっている。ただ、読み方は原則として「こうなご」のみである。「小女子」という漢字の組み合わせによって、「こうなご」と読める熟字訓である。したがって、漢字をそのまま読む形の「しょうじょし」や「こじょし」といった読み方は誤りだ。場合によっては、「こおなご」と読むこともあるが、あくまでも例外的な読み方である。「小女子」の意味解説
「小女子」は、いかなごの稚魚のことである。「女子」という漢字が使用されているが、人間の女性や子供を指す言葉ではない。いかなごとの違いは、身体の大きさであるが、区分けするための厳密な法則はない。大きければいかなごと呼ばれ、小さければ小女子と呼ばれる。また、地域によっては、大きな成魚となったいかなごであっても、小女子と呼ぶ場合がある。なぜ「小女子」と読むのか・理由
「小女子」の読み方である「こうなご」の由来は、「小(こ)」「女子(おなご)」が訛った説が有力だ。身体が小さく細い、女子供のような魚という意味である。また、うなぎやあなごの稚魚に似ていることから「小(こ)うなぎ」あるいは「小(こ)あなご」が訛って「こうなご」となったとするのもひとつの説である。その読みが、「小女子」に当てられた形だ。さらに、「小」と、魚の古語である「な」、稚魚を意味する「子」を組み合わせた「こなご」が、「こうなご」に変化したという説もある。「小女子」の類語・用例・例文
「小女子」は、「小女子が泳いでいる姿を目にすることは、ほとんどない」という風に使用する。また、「知人から大量の小女子をもらったため、近所におすそ分けをする」「小女子はかき揚げにすることが望ましい」といった形で、食材を指すことも多い。「小女子」の類語としては、「大女子(おおなご)」が挙げられる。成長したいかなごを指す言葉であり、「女子」という漢字を使用する点が共通している。また、「しらす」という類語もある。小女子と同様に、魚の稚魚を指す言葉である。ただ、小女子はいかなごの稚魚を指すのに対して、しらすは主にイワシの稚魚を指すという違いがある。そのしらすを釜茹でし、しっかり乾燥させたものを「ちりめんじゃこ」と呼ぶが、それも小女子の類語のひとつである。
「小女子」の英語用例・例文
「小女子」は英語で、「sand eel」と表現する。いかなごや小女子を意味する英語である。また、イカナゴ科を意味する「sand lance」を使用して、「young sand lance」と表現することも可能だ。例文にすると、「This area is famous for sand eel boiled in soy sauce(この地域では、小女子の佃煮が有名である)」「have never eaten young sand lance(私は小女子を食べたことがない)」といった形になる。《小女子》の正しい読み方
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