“繰り返し”の関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 04:41 UTC 版)
「リピートアフターミー」の記事における「“繰り返し”の関係者」の解説
三好 善美(みよし よしみ) 主人公。北海道・朝日川市に住む女子高生。自身の善行を記録した「すまいるメモ」の10万善達成を目標としており、友人から偽善呼ばわりされても「やらない善よりやる偽善」と言って憚らない。コンビニ店「ドキドキマート」においてアルバイト勤務している。 “神”を名乗る女の子を助けた事、巡也が強盗としてコンビニ店に押し入った事が切っ掛けで、10回もの「同じ一日」が繰り返される時間のループに捕らわれてしまうことに。 リピートを繰り返す中で人助けを重ねながらも、一番の親友であったあいかを救えなかった事で自分自身の意義に疑問を感じてしまうが、巡也に背を押されたこともあって迷いを吹っ切り最後のリピートで彼女を救い、それまでの「善行」の積み重ねの結果、令子が成そうとしていたテロリズムを寸前で阻止する事に成功した。 作者は構想当初、善美を男性主人公として想定していたが、担当編集からヒロインが欲しいとの要望を受けて女主人公のキャラクターになったと述べられている。 九條 巡也(くじょう じゅんや) 大浦建設で働いていた青年。突如仕事の解雇を宣告された際、半ば事故のような形で社長の大浦を殺害してしまう。その後自暴自棄になってコンビニ強盗を敢行するも、身の上を善美に話していたため彼女同様ループに付き合わされることに。 繰り返された中の時間では大浦を殺害することは無かったが、以降のループにおいて大浦が「通行止め」の通り魔に殺害されて自身に容疑が向けられるようになってしまい、濡れ衣を晴らしつつ大浦を救うために奔走する。「通行止め」の真相を追う中で大浦の真意を知ることとなり、善美があいかを救えなかったことで落ち込んだ際には自身が彼女の善行により救われた事を伝え、励ますと同時に背を押す役目を務めた。 作者によれば、担当編集から「もう一人くらいループに巻き込んでほしい」という要望を受けて追加されたキャラクターとのこと。 神様 自身を“神”と名乗る少女で、見た目は普通の小学生。偶々善美に助けてもらった事が縁で、彼女(となりゆきで巡也)を時間のループに巻き込むこととなる。迷子扱いされた事に逆怨みして運命を捻じ曲げる等と脅すなど、見た目に違わず子供っぽい性格。 「通行止め」に纏わる事件には無関心であり、テロリズムにより人間が大量死するという事態に対しても傍観を貫いていたが、最終的に善美らの行ってきた「善行」の巡り会わせに巻き込まれてしまった結果、令子に犯行を断念させる最後の一押しを務めてしまった。その後、善美の「すまいるメモ」にラスト10万善の書き込みをして地上から去ったが、彼女の行為が善美らの世界に重大な影響を与えたと判断した上層部により、一年間「人間」としての生活を余儀なくされてしまった(この時の容姿は普通の中年男性)。 “神様”の時の容姿は、令子の死に別れた娘・晴華に酷似しているが関連は不明。
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