α型(α溶血)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/04 03:08 UTC 版)
細菌のコロニー周辺の培地で赤血球が溶血を起こし、その部分の培地が緑色を帯びた色調(緑〜褐色)に変色する。溶血を起こす領域(溶血帯)は狭く、1mm未満程度のものが多い。また溶血帯内でも、溶血を起こさない赤血球の残存が認められる(=不完全溶血である)。溶血素および緑色色素の本体はよく判っていない。ただし、細菌が産生する過酸化水素などの過酸化物が関与することで、赤血球が傷害されるとともに、ヘモグロビンに含まれる鉄イオンが酸化されてメトヘモグロビンなどの物質に変化することで緑色に変色するという説がある。
※この「α型(α溶血)」の解説は、「溶血」の解説の一部です。
「α型(α溶血)」を含む「溶血」の記事については、「溶血」の概要を参照ください。
- >> 「α型」を含む用語の索引
- α型のページへのリンク