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現代俳句データベース(俳句)
現代の名俳句について、作者や季語、出典などの情報を記載したデータベースです。 提供 現代俳句協会 URL http://www.gendaihaiku.gr.jp/index. shtml |
現代俳句データベース(俳句) のさくいん
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- せ(アルファベット)
- せ(タイ文字)
- せ(数字)
- せ(記号)
- 夕陽よび銀の風吹く芒原
- 昔よりをとことをんな小鳥来る
- 赤裸々に冬日ありけり雑木山
- 積乱雲暫し敗北の形して
- 積乱雲溺死の噂村に迅し
- 積乱雲にけもの道ありオスプレイ
- 積乱雲丸く貧しく村ありて
- 寂寥の田に雪煙り巻き上ぐる
- 寂寥やきさらぎの野を疾走して
- 隻腕の風船売よ望郷よ
- せきをしてもひとり
- 籍を抜く海市の揺れに棲みたくて
- 施工帆布の諸羽搏つビル眼鏡青め
- セザンヌの色になりたい春の水
- セザンヌの林檎その日のままの位置
- セシウムなど見えず巻き込む牛の舌
- セシウムの夕日むかしは白樺派
- セシウムの梅雨の濁流無人村
- せせらぎに木の実の堰のありにけり
- せせらぎのアップテンポで仏の座
- せせらぎの音のしてゐる猫柳
- せせらぎのたたきだしたる里桜
- 瀬ぞ白み胡瓜の馬を流さむか
- 節分の鬼やさしくて持て成しぬ
- 節分の声せぬ里となりにけり
- 節分の耳垢とれている景色
- 節分のはばかりながら 地声だよ
- 節分や鬼は丸薬数へをり
- 節分や市役所で押す三文判
- 節分や八百屋八町月の辻
- 雪塊をなお積むダンプ漁火点く
- せっかちなひとに誘われ秋がくる
- 雪加鳴くのろしのごとく夏野かな
- 石器土器鉄器に春の土豊か
- 石器は闇に置くもの 遠くにある 秋炎
- 節句退院吾が髪断ちし医師の指
- 雪溪の山もろともに細りけり
- 雪渓の波とはなりぬモロビ道
- 雪渓へこの吊橋を渡らねば
- 雪渓へ向かう悪路のわが悪路
- 雪渓や洋裁鋏研がれあり
- 雪渓よりも上をみており死が見えて
- 雪渓を仰ぐ反り身に支へなし
- 雪渓をかなしと見たり夜もひかる
- 雪渓を見上げ見おろし憩いけり
- 雪渓をわたるさびしさ秘むべきや
- 石膏像の眼玉の白き文化祭
- 石膏の翳りやすくて冬に入る
- 殺生の水きらきらと下り簗
- 雪踏んで雪より低く寝まりけり
- 雪中の紅梅を見て相別る
- 切羽詰まって秋風の中にいる
- 接吻といふべき実梅二つかな
- 接吻のあと愕然と花咲けり
- 接吻もて映画は閉ぢぬ咳満ち満つ
- 接吻や夏草の果筑波あり
- 雪壁にともし火喪家の道しるべ
- 雪片のつれ立ちてくる深空かな
- 雪仰ぎ臥すや毛穴のひらきたり
- 雪散るや千曲の川音立ち来り
- 雪幾重ものの底なる熟睡かな
- 雪伊吹見て来し眼とぞ思ふ
- 雪隠の神はまる貌柿の秋
- 雪うさぎみたいに豆電球を見る
- 雪墜ちて深雪ににぶき音うまる
- せつかくの四温や点滴長すぎる
- 雪かづく寒の珠玉のななかまど
- 雪がきてなにもなき野を飾りけり
- 雪がふり川がゆく一灯のなかで
- 雪が降り地図にない道あらわれる
- 雪が降りはじむ朝比奈隆の指
- 雪がふるおのが重さを舞ひながら
- 雪が降る海鼠に靨ちらちらちら
- 雪が降るきのうのうえにゆきがふる
- 雪が降るここが何処かも分からずに
- 雪が降る自転車そして俺の骨
- 接岸の流氷なほも陸を押す
- 雪熄みて庭にぞろぞろ仁王が来
- 雪来るか垂直に刺す畳針
- 雪来ると山のぞろぞろ暮れだしぬ
- 雪来るや遠くの村に墓を建て
- 雪暮れて森はなやかに去りゆけり
- 雪くれば雪ふるままに 睫毛の雪
- 雪月花わけても花のえにしこそ
- 雪原に月光の充ち無きごとし
- 雪原に反射している水位計
- 雪原にひとり転げてみたりけり
- 雪原や群鳥影を滑らする
- 雪原を幾千の戦車の轍
- 雪原をゆく一筋の風の影
- 雪昏れてたたかいおわる紙袋
- 雪五尺山の一戸は犬元気
- 雪後樹よ初子授かるときめきよ
- 雪後にて天翔ける腋鮮しや
- 雪後にて金環の眼の鯔あがる
- 雪山背に黒い帽子のVサイン
- 雪山に灯なき電気に雪が降る
- 雪山に一切埋めし心のはず
- 雪山に成層圏の蒼さ墜つ
- 雪山に雪の降り居る夕かな
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