SHUFFLE!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/25 02:19 UTC 版)
概要
Navelのデビュー作である本作品は、他社の作品に埋もれないようにと、制作者の強い意向で「友人との確執といったどろどろした人間関係を排除」「暗い作品が多いので、明るい物語を作る」というコンセプトで制作された。
本作品では神族や魔族といった人間ではないキャラクターが登場するが、主人公がなぜ複数のヒロインから好意を寄せられるかの説明と、人間のキャラクターでは設定しづらい悩み・問題を用意するための舞台装置として機能している。人間のキャラクターも登場するが、それらにもきちんとしたドラマが用意され、「義妹として同居しているから」「幼馴染として長く一緒にいるから」というアダルトゲームのストーリーにありがちな短絡的展開とは一線を画するセンスで描かれている。
また、キャラクターの名前の多くが花や植物の名前にちなみ、その花言葉を性格設定やストーリー展開の暗示に用いるという緻密な演出がなされているが、前半はドタバタコメディーの軽いタッチで描かれている。
結果、マンネリ感が言われるようになったアダルトゲーム界に新風を起こし、2004年のアダルトゲーム年間セールスにおいて『Fate/stay night』、『CLANNAD』に次いで3位を記録し、Navelはデビュー作にして人気アダルトゲームブランドに名を連ねるに至った[1]。
2005年7月7日からWOWOW(ノンスクランブル)にてテレビアニメが放送された[2]。
2005年10月20日に角川書店より、新規OPムービー・OPソング[3]と、麻弓=タイムおよびカレハルート・カレハの妹「ツボミ」が追加されたPlayStation 2版『SHUFFLE! ON THE STAGE』(シャッフル オン ザ ステージ)がCEROレーティング15歳以上対象で発売された。
スピンオフ作品として、ネリネEND後を描いた『Tick! Tack!』、楓END後を描いた『Really? Really!』が発売されている。
2008年5月に『SHUFFLE! ON THE STAGE』のPC移植版である『SHUFFLE! Essence+』(シャッフル エッセンスプラス)の制作が発表され、2009年10月30日に発売された。それまで『SHUFFLE!』シリーズのシナリオを担当していたあごバリアに代わり、森林彬が追加部分のシナリオを担当し、西又葵、鈴平ひろによる新規CGが追加された。他に『Really? Really!』で使用されたCGや立ち絵が複数流用されている。デイジー、瑠璃=マツリ、エリカの新規キャラクターが追加された。また、『SHUFFLE! ON THE STAGE』の麻弓=タイム、カレハ、ツボミや『Really? Really!』の八重桜も攻略対象に加わり、総勢10人以上となっている。なお、旧メインヒロイン5名に関しては、シナリオや新規CGがわずかに追加されているだけで、ストーリーに変更はない。
2011年4月28日にはファンディスク『SHUFFLE! Love Rainbow』が発売された。瑠璃=マツリが攻略対象に加わって新規ルートが描かれるとともに、リシアンサス、キキョウ、楓、プリムラのアフターが描かれている。シリーズは今後も続くと西又葵は語っている[4]。
2018年11月27日にSHUFFLE!15周年プロジェクト第一弾とし新作『SPIRAL!!』が発表された。初代SHUFFLE!から次のステージの「間」と発表されている。パッケージ初回版には初代「SHUFFLE!」が同梱された[5]。
2020年5月29日に『SHUFFLE! エピソード2 神にも悪魔にも狙われている男』が発売。
- ^ 『CLANNAD』に18禁要素は無いが、Key名義で発売しているため、セールス上はアダルトゲームとして集計されている。
- ^ “SHUFFLE! (Shuffle!)” (日本語). Furusaki Yasunari. 2013年7月2日閲覧。
- ^ Win版のOPムービーはおまけとして収録。
- ^ 西又葵 (2011年2月10日). “Navel新作発表!『SHUFFLE! Love Rainbow』”. 2011年7月1日閲覧。
- ^ Navel《15周年》 (2018年11月27日). “Twitter /@project_navel”. 2018年11月27日閲覧。
- ^ a b c d “パッケージ” (日本語). Navel. 2013年7月8日閲覧。
- ^ “コンシューマゲーム” (日本語). Navel. 2013年7月2日閲覧。
- ^ “シャッフル! オン・ザ・ステージ KADOKAWA The Best” (日本語). Amazon.co.jp. 2013年7月2日閲覧。
- ^ “SHUFFLE! -Anniversary Edition” (日本語). Amazon.co.jp. 2013年7月2日閲覧。
- ^ “SHUFFLE! Essence+ -Limited Edition” (日本語). Amazon.co.jp. 2013年7月8日閲覧。
- ^ “SHUFFLE! Love Rainbow Official Website” (日本語). Navel. 2013年8月27日閲覧。
- ^ 『SHUFFLE! ON THE STAGE 公式ビジュアルガイド』、角川書店、2005年、188頁。
- ^ 『essense+』の桜ルートで登場するプールサイドの伝言板に「県大会で水泳部が敗退」との記述があることから判明。
- ^ あごバリアは、SH発売時点での所属はういんどみるであった。発売後、Navelへ移籍している。
- ^ “SHUFFLE! エピソード2 神にも悪魔にも狙われている男公式サイト”. SHUFFLE! エピソード2 神にも悪魔にも狙われている男公式サイト. Navel. 2020年6月7日閲覧。
- ^ 『SHUFFLE! ファーストファンブック』、ソフトバンクパブリッシング、2004年、31頁。
- ^ 『SHUFFLE!ビジュアルファンブック』、エンターブレイン、2004年、134頁。
- ^ Navel×Lantis インターネットラジオ ねぶら 第95回 西又葵談。
- ^ 안녕하세요? 디시뉴스입니다.(インターネットアーカイブ2007年7月29日分キャッシュ)
シャッフル
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シャッフル (shuffle)
- 1 シャッフルとは
- 2 シャッフルの概要
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