Play A Love Song
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/21 23:53 UTC 版)
「Play A Love Song」 | |||||||||||||||||||
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宇多田ヒカルの配信限定シングル | |||||||||||||||||||
収録アルバム | 『初恋』 | ||||||||||||||||||
リリース | 2018年4月25日 | ||||||||||||||||||
規格 | デジタル・ダウンロード | ||||||||||||||||||
録音 | 2018年 RAK Studios Metropolis Studios | ||||||||||||||||||
ジャンル | J-POP ダンス・ポップ[1] | ||||||||||||||||||
時間 | 4分14秒 | ||||||||||||||||||
レーベル | エピックレコードジャパン | ||||||||||||||||||
作詞者 | 宇多田ヒカル | ||||||||||||||||||
作曲者 | 宇多田ヒカル | ||||||||||||||||||
プロデュース | 宇多田ヒカル | ||||||||||||||||||
チャート順位 | |||||||||||||||||||
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背景と制作
2018年4月19日午前4時、宇多田ヒカルの新曲「Play A Love Song」が4月25日にリリースされることが発表となった。YouTubeのサントリー公式チャンネルでは、CM本編映像やメイキング、宇多田ヒカルのインタビュー映像も公開された。ラジオでのオンエアは、リリース前日の4月24日からスタート[5]。4月19日には、翌日20日発売の雑誌「SWITCH」5月号に宇多田ヒカルの特集「WHERE IS YOUR SWITCH?」が掲載されることが明らかになった[6]。
「Play A Love Song」は、宇多田自身が出演するサントリー 南アルプススパークリング「SWITCH & SPARKLING」のCMソングとして起用されている。宇多田は2016年に「道」、2017年に「大空で抱きしめて」で「サントリー天然水」のTVCMとコラボレーションしており、今回の新CMにも同シリーズの監督や撮影スタッフらが参加している[5]。歌詞の一節「長い冬が終わる瞬間」は、3日間にかけて行われたCM撮影の最中に浮かんだという。当初はメロディーをハミングする演出が予定されていたという歌唱シーンの部分だったが、撮影の最終日終盤に宇多田から「昨晩歌詞が一部出来たので、その部分だけもう一度撮影させてほしい」と突然のリクエストが入ったとのこと。これについて宇多田は、「極寒の地での撮影現場だったからこそ、その先の長い冬が終わる瞬間に思いを馳せられました。」とコメントした[5]。なお、同曲は、2019年5月7日から全国でオンエアがスタートした宇多田出演の「サントリー 天然水スパークリングレモン」新TV-CMでも使用された[7]。
レコーディングでは、エンジニアのスティーヴ・フィッツモーリス (Steve Fitzmaurice) が、サム・スミスの作品にも参加しているゴスペル隊を セッティングした[8]。他にも、パーカッションのクリス・デイヴ (Chris Dave) やベースのジョディ・ミリナー (Jodi Milliner) など、アルバム『初恋』でおなじみのメンバーが参加している。宇多田のボーカルのレコーディングは、小森雅仁が担当した。
音楽性と歌詞
四つ打ちのビートと、ピアノが主導するアップリフティングな旋律が特徴的な楽曲。音楽ジャーナリストの宇野維正は、「大所帯(8人)の女性コーラス隊によるバックボーカルが、コーラスのパートだけでなく、ヴァースの合間にも、まるで宇多田ヒカルのボーカルと掛け合いを繰り広げるように頻繁に入ってくる」点について、「ゴスペルにおける聖歌隊の役割を倣ったもの」だと指摘している[9]。なお、コーラスを宇多田以外が担当したのは、ケルトコーラスを用いた「Goodbye Happiness」(2010)以来で宇多田ヒカル名義では2曲目である[9]。音楽ジャーナリストの高橋芳朗はこの曲について、「終盤にゴスペルのコーラスも入ってくる高揚感のあるダンスミュージックなんですけど享楽的な感じはまったくなくて、むしろ凛とした透明感が魅力になってる」と指摘。また、ノルウェー出身の音楽プロデューサー/DJでトロピカルハウスの第一人者であるカイゴの「Carry Me feat. Julia Michaels」と共通するところがあると語った[1]。
インタビューでは、ライターの内田正樹の「『Fantôme』以前のポップさが思い出される」という指摘に対し宇多田は「久々に言葉の響きや語呂遊びで"遊べた"気がする」と語った。また、昔から好きだったという白州正子のエッセー『名人は危うきに学ぶ』で"遊び"という言葉が"余裕"という意味で使われていたということを挙げ、「今の自分の作風や気持ちがそれに近い」と述べており、「今回は着物の帯をちょっと緩めて、息を深く吸うような感じで詞曲に臨む出来た」という[8]。
注釈
出典
- ^ a b “「大ヒット中! 宇多田ヒカルと話題のシンガー小袋成彬の新作と合わせて聴いてほしい洋楽」(高橋芳朗の洋楽コラム)”. TBSRADIO (2018年5月6日). 2021年1月11日閲覧。
- ^ a b c d “Billboard JAPANチャート5/7付およびRADIO ON AIR DATA 4/23〜4/29”. 2020年5月13日閲覧。
- ^ a b c d “【オリコン年間デジタルランキング 2018】米津玄師がシングル首位、『グレイテスト・ショーマン』がアルバム首位”. ORICON NEWS. 2018年12月7日閲覧。
- ^ a b c d “Billboard Japan Top Download Songs Year-end”. Billboard JAPAN. 2020年10月17日閲覧。
- ^ a b c “撮影中に生まれた歌詞も、宇多田ヒカルが「南アルプススパークリング」CMソング担当”. BARKS (2018年4月19日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ “「SWITCH」最新号で宇多田ヒカル特集、森山大道が撮影した19歳当時の未発表写真も”. 音楽ナタリー (2018年4月19日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ “宇多田ヒカル、田舎道を軽快にサイクリングする『サントリー天然水』新CM公開”. BARKS2 (2019年5月7日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ a b “宇多田ヒカルが語る、“二度目の初恋” 「すべての物事は始まりでもあり終わりでもある」”. Real Sound (2018年6月27日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ a b “宇多田ヒカルは本当に時代と関係なく生きてきた?『初恋』を考察”. CINRA.NET (2018年7月17日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ “宇多田ヒカル NHK「SONGS」、「プロフェッショナル 仕事の流儀」の放送が決定”. Sony Music (2018年6月18日). 2020年10月12日閲覧。
- ^ “「SWITCH」最新号で宇多田ヒカル特集、森山大道が撮影した19歳当時の未発表写真も”. 音楽ナタリー (2018年4月19日). 2021年1月11日閲覧。
- ^ “宇多田ヒカルにただただ心を揺さぶられた 静寂の中に“希望”見た『Laughter in the Dark』ツアー”. Real Sound (2018年12月24日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ a b “米津玄師、宇多田ヒカル、Official髭男dismらを手がける小森雅仁の仕事術(後編)”. 音楽ナタリー (2019年8月23日). 2020年11月15日閲覧。
- ^ a b “宇多田ヒカル、新曲「Play A Love Song」3万5千DLで配信1位”. MusicVoice (2018年5月1日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ a b “ダウンロード認定検索”. 日本レコード協会. 2020年10月17日閲覧。
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- 2 Play A Love Songの概要
- 3 リリースとプロモーション
- 4 チャート成績
- 5 収録曲
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