Network Security Services Network Security Servicesの概要

Network Security Services

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/26 19:56 UTC 版)

Network Security Services
開発元 Mozilla Foundation, AOL, レッドハット, サン・マイクロシステムズ, オラクル, Google など
最新版

3.65 - 2021年5月13日 (2年前) (2021-05-13)[1] [±]

3.53.1 - 2020年6月16日 (3年前) (2020-06-16)[1] [±]
リポジトリ
プログラミング
言語
C言語アセンブリ言語
対応OS クロスプラットフォーム
プラットフォーム クロスプラットフォーム
種別 ライブラリ
ライセンス Mozilla Public License 2.0
公式サイト developer.mozilla.org/ja/docs/NSS
テンプレートを表示

歴史

NSSは、Netscape社がSSLプロトコルのために開発したライブラリを起源としている。

FIPS 140認証とNISCC試験

NSSモジュールは、FIPS 140セキュリティレベル1及び2について、1997年、1999年、2002年、2007年、2010年の5回にわたり認証を受けている[2]。NSSはFIPS 140認証を受けた最初のオープンソースライブラリである。

また、NSSはNISCCのTLS/SSLおよびS/MIMEのテストスイートに合格している[3]

アプリケーションでの利用

アーキテクチャ

NSSには、開発者がそれぞれのプラットフォームでの最適化のためのパッチを導入するためのフレームワークを有している。NSSは、オープンソースなクロスプラットフォームAPIであるNetscape Portable Runtime (NSPR)と協働して機能する。

ソフトウェア開発キット

ライブラリやAPIに加えて、NSSはデバッグ、診断、証明書や鍵の管理、モジュール管理などのためのツールを提供している。さらに、APIレファレンス、manページ、サンプルコードなどのドキュメント類も同梱されている。

開発者は、NSSをソースとしても動的ライブラリとしても利用することができる。NSSは後方互換性が確保されており、再コンパイルや再リンクを行うことなくNSSのアップグレードが可能である。

相互運用性と標準規格

NSSでサポートされているセキュリティ規格は以下の通りである[3][7]

ハードウェアサポート

NSSはPKCS #11のインターフェイスを介して、SSLアクセラレータやハードウェアセキュリティモジュール、スマートカードにアクセスすることが可能である。SafeNet社やタレス・グループといったハードウェアベンダーの多くがこのインターフェイスをサポートしており、NSSが組み込まれたアプリケーションはハードウェアによる高速な暗号処理を行い、スマートカードに保存された秘密鍵を利用することが可能である。NSS 3.13からはAES-NIに対応しており、一般向けのインテル製、AMD製のプロセッサでAESの高速処理が可能となった[8]

Javaのサポート

Network Security Services for Java (JSS)はNSSのJavaインターフェイスを提供する。NSSがサポートするほとんどのセキュリティ標準と暗号技術をサポートしている他、ASN.1形式およびBER/DER形式のエンコーディングに対応している。


  1. ^ a b Release notes for recent versions of NSS” (2021年5月13日). 2021年7月18日閲覧。
  2. ^ FIPS Validation”. Mozilla Foundation (2011年11月11日). 2013年8月11日閲覧。
  3. ^ a b Overview of NSS”. Mozilla Foundation (2013年5月16日). 2013年8月11日閲覧。
  4. ^ Does Fennec use NSS?”. mozilla.dev.security.policy newsgroup (2010年4月). 2013年8月11日閲覧。
  5. ^ External: Chrome, NSS, and OpenSSL” (2014年1月26日). 2014年6月22日閲覧。
  6. ^ The Chromium Project: BoringSSL”. 2015年3月7日閲覧。
  7. ^ Encryption Technologies Available in NSS 3.11”. Mozilla (2007年2月26日). 2013年8月11日閲覧。
  8. ^ AES-NI enhancements to NSS on Sandy Bridge systems” (2012年5月2日). 2013年8月11日閲覧。


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