M (浜崎あゆみの曲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/23 14:21 UTC 版)
概要
前作「AUDIENCE」からわずか1か月後に発売された。作曲者「CREA」とは浜崎本人のペンネームであり、CREAとして作曲を手がけて最初に発表したシングルと公称されているが、発売当時はそのことは伏せられていた。この年7枚目のシングルとなり、前年同様に1-2か月に1枚というハイペースでのCDリリースとなった。
キャッチコピーは、
【これが最後の恋であるように。】
2001年2月7日にはミュージック・ビデオなどを収めた同名のDVDシングルが発売された。
制作・背景
タイトルの『𝓜』は、サビの部分が「MARIA (マリア)」の頭文字が由来とされていたが、実際は自身のプロデューサーMAX MATSUURAこと、エイベックス株式会社代表取締役会長の松浦勝人であることを、2019年発表の小説『𝓜 愛すべき人がいて』(小松成美・著/幻冬舎)において公表した。その際、「(当時)携帯電話の電話帳に愛する彼を「M」というイニシャルで登録をしていた」ことを明かし、小説の最後には、
「もしも誰かに『今回の人生で一生に一度きりだと思える大恋愛をしましたか?』と問われたなら私は何の迷いもなくこう答えるだろう。『はい。自分の身を滅ぼすほど、ひとりの男性を愛しました』と」 — (小説「M 愛すべき人がいて」より)
と綴られている[1]。
メディアでの使用
本人出演のTU-KAのCMソングとして大量にオンエアされており、3か月前に発売した『Duty』「SURREAL」のジャケットで披露し話題となっていた豹柄にちなんで、豹柄の携帯電話“限定あゆモデル”が発売された。また、当時のテレビ番組ではPVやジャケット同様の聖母マリア像を意識した衣装で出演した。
TU-KAの音楽データ配信サービス「funstyle」のCMで使用された「𝓜 "funstyle Mix"」はfunstyle音源用に特別再編集したもので後に「𝓜 "RANK-M Mix"」として収録された。
2020年4月18日からは、テレビ朝日・ABEMAの共同制作によりドラマ化され、テレビ朝日系列では「土曜ナイトドラマ」枠、ABEMA SPECIALチャンネルでは日曜22時枠にて放送・配信された。
チャート成績
16thシングル「SEASONS」以来半年ぶりとなる初動売上50万枚を突破し、同日発売のモーニング娘。『恋愛レボリューション21』を僅差で上回る激戦を繰り広げ、オリコンシングルチャート1位を2週連続で獲得した。浜崎のシングルでは3番目の売上となる累計131.9万枚を売り上げた[2]。また、20世紀最後(2000年12月25日)と21世紀最初(2001年1月1日付)のシングルチャート1位獲得作品でもあった。
日本音楽著作権協会(JASRAC)の著作権使用料分配額(国内作品)ランキングでは、2001年度の年間7位[3]を獲得した。
作者の小松がゲスト出演し、浜崎のエピソードが組まれたTBS系『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』が放送された2019年10月11日のレコチョクデイリーシングルチャートでは上位にランクインした。
注釈
- ^ アナログ盤のみRhythm REPUBLICより発売。
出典
- ^ ““歌姫”浜崎あゆみの誕生が明らかに…「身を滅ぼすほど、ひとりの男性を愛しました」”. ORICON NEWS. 2019年8月1日閲覧。
- ^ “浜崎あゆみ CDシングル売上枚数一覧”. 年代流行. 2016年9月17日閲覧。
- ^ 2002年 国内作品分配額ベスト10(金・銀・銅賞関連)、日本音楽著作権協会、2002年。
- ^ M (CD) at Discogs
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