鹿踊 主なイベント

鹿踊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/25 03:27 UTC 版)

主なイベント

岩手県の県南広域振興圏にある主要都市では大きなイベントが行われている。また、地域の祭事・イベントで鹿踊りが舞われている。

  • 岩手県花巻市
    花巻まつり」では、太鼓踊系鹿踊200人以上の各団体が、それぞれの演目で一斉に踊る。
  • 岩手県北上市
    1962年(昭和37年)から開催されている「北上・みちのく芸能まつり」では鬼剣舞がメインとなっているものの、多くの太鼓踊系鹿踊の演目が舞われ、鹿踊のパレードも行われる。
  • 岩手県奥州市江刺
    1985年(昭和60年)、東北新幹線水沢江刺駅開業記念事業として、江刺市(当時)に所在する太鼓踊系各流派の踊り手約100名が集まって同じ演目を一斉に踊る「百鹿大群舞」が誕生。以降、「江刺甚句まつり」(5月上旬)や「みちのく盂蘭盆まつり」[15](8月中旬)で「百鹿大群舞」が踊られるようになった。えさし藤原の郷1993年開園)では、八ツ鹿踊の定期公演が4月下旬から11月上旬の毎週日曜日午前・午後2回行われ、8月16日には「百鹿大群舞」が行われている[16]
  • 宮城県栗原市一迫町
    1984年(昭和59年)から開催されている「みちのく鹿踊り大会」では、岩手・宮城両県の鹿踊団体が複数集まる。
ヤキ族の鹿踊り

世界の伝統的な鹿踊り

  • メキシコソノラ州シナロア州アメリカ合衆国アリゾナ州に住むヤキ族(Yaqui)には、頭に鹿の面を付け、鳴り物を持って踊る鹿踊りDanza del Venado がある。作家の城山三郎は著書『望郷のとき 侍・イン・メキシコ』の中で、ヤキ族が自らを日本人の子孫と称し、東北の鹿踊りに似た踊りがあるらしいという噂について触れている[17](日本との関係は証明されてはいない)。アリゾナのヤキ族はメキシコから逃れた一派が定着したと言われるネイティブ・アメリカンの一部族で、メキシコの土着宗教にキリスト教が混淆した宗教的儀礼として鹿踊りとその歌が今に伝えられている[18]
  • タイミャンマーなどに住むシャン族には、日本や中国の獅子舞のように、鹿をかたどった張り子状の物を二人でかぶって踊る鹿踊りがある。
  • インドにもmanattamと呼ばれる鹿踊りがある。
  • 鹿頭は用いないものの、形態がよく似た「臼太鼓踊り」が熊本県球磨地方・宮崎県に伝承されている。

脚注


  1. ^ l福島遺産百選 熊川稚児鹿舞(大熊町)福島民友 2012年12月18日)
  2. ^ 熊川稚児鹿舞が4年ぶりに復活しました~おおくま・甲和会夏まつり~大熊町公式サイト 2014年8月4日)
  3. ^ a b 岩手県の誕生 (PDF) (岩手県)… 岩手県内における盛岡藩と仙台藩の藩境が図示されている。
  4. ^ 仙台の民俗芸能(仙台市)
  5. ^ a b 第12回地域伝統芸能まつり 菅窪鹿踊・剣舞 (岩手県 田野畑村)一般財団法人 地域創造、2012
  6. ^ 鹿舞う夜、豊作祈願 川根本町「徳山の盆踊」静岡新聞、2016/8/16
  7. ^ a b c まるごと辞典郷土芸能鹿踊一般社団法人花巻観光協会
  8. ^ a b c 鹿踊りのルーツと独特の装束の謎に迫る 国土交通省 東北地方整備局
  9. ^ 天迦久神 あめのかくのかみ日本人名大辞典
  10. ^ 菅窪鹿踊(県指定無形民俗文化財)田野畑村
  11. ^ 岩手県奥州市江刺区 鹿踊の記録財団法人地域創造「地域文化遺産 ポータル」)
  12. ^ 落合鹿踊(岩手県)
  13. ^ 行山流水戸辺鹿子躍(南三陸町バーチャルミュージアム)
  14. ^ 『百鹿繚乱-えさし鹿踊図鑑』(江刺鹿踊保存会監修、2013年)
  15. ^ 江刺夏まつり「みちのく盂蘭盆まつり」
  16. ^ えさし藤原の郷・イベント情報
  17. ^ 『望郷のとき 侍・イン・メキシコ』城山三郎、角川書店、
  18. ^ 花/野/世(フラワー・ウィルダネス・ワールド)アイズリー、スナイダー、ヤキ族にとっての花 その2管啓次郎、Cafe Creole Library


「鹿踊」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鹿踊」の関連用語

鹿踊のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鹿踊のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの鹿踊 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS