鹸化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/20 22:23 UTC 版)
特に、油脂(脂肪)を水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの塩基を使ってグリセリンと高級脂肪酸塩(カルボン酸塩、石鹸)に加水分解することを指す。
- R-COOCH2CH(OOC-R)CH2OOC-R + 3 NaOH → C3H5(OH)3 + 3 R-COO-Na
- R=適当なアルキル基
鹸化価
1 g の油脂を鹸化するのに必要な水酸化カリウムのミリグラム数を鹸化価(けんかか)と呼ぶ[1]。鹸化価は、油脂を構成する脂肪酸の平均分子量の指標となる。消費される水酸化カリウムが多いほど、その油脂を構成する脂肪酸の平均分子量は小さい。
鹸化価をa、油脂(トリグリセリド)の分子量をMとすると、鹸化価は次の式で与えられる(水酸化カリウムの式量:56)。
アルコキシドアニオンが遊離しながら、カルボン酸が生じる。
カルボン酸は塩基にプロトンを奪われ、速やかにカルボキシラートアニオンとなる。
- 1 鹸化とは
- 2 鹸化の概要
品詞の分類
- >> 「鹸化」を含む用語の索引
- 鹸化のページへのリンク