高見沢遠治 略歴

高見沢遠治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/26 04:22 UTC 版)

略歴

東京府日本橋区日本橋横山町一丁目一番地において、メリヤスを扱う高見沢商店を経営する家の長男に生まれた。弟に上村益郎、高見沢忠雄がいた。慶応義塾普通部を卒業、画家を目指して太平洋画会研究所にて油絵を学んだ。後に浮世絵版画の複製に関心を示し、喜多川歌麿などの錦絵を独力で複製する。その複製版画は「高見沢版」と呼ばれた。その卓越した直しの技術は画商による不正行為を呼び、1918年に自ら廃業している[要出典]1923年関東大震災後には大阪に移って、だるまやを版元として活動した。

その後、才能を惜しんだ文化財保護者の吉田幸三郎から「浮世絵保存刊行会」で複製浮世絵の制作を勧められ、会員の岸田劉生らからその高度な技術を高く評価される[1]。36歳で夭折。

のらくろ』の田河水泡は従弟に当る[2]。 ノンフィクション作家の高見澤たか子は弟の娘(姪)に当る[要出典]

参考文献

  • 高見澤たか子『ある浮世絵師の遺産 高見沢遠治おぼえ書』東京書籍 1978年
  • 上田正昭ほか編 『日本人名大辞典』 講談社、2001年
  • 日外アソシエーツ編 『20世紀日本人名事典』 日外アソシエーツ 、2004年
  • 畑江麻里「大正期「複製浮世絵」における高見澤遠治 : その卓越した精巧さの実見調査と、岸田劉生らに与えた影響の考察」『Lotus:日本フェノロサ学会機関誌』第39号、2019年3月、25-42頁。 



「高見沢遠治」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「高見沢遠治」の関連用語



3
10% |||||

高見沢遠治のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



高見沢遠治のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの高見沢遠治 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS