香港上海銀行・香港本店ビル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 11:07 UTC 版)
施設
“Stephen” に残る香港の戦いの際の弾痕
地上階の皇后像広場(Statue Square)側にある一対の「獅子像」は、1935年に先代の本店ビルが完成して以来、受け継がれてきた香港上海銀行のシンボルである。香港ドル発券銀行3行のうちの1行である同行の紙幣にも、この獅子像が本店ビルを背景として描かれている。雄たけびを上げているのが “Stephen”、もう1頭が “Stitt” といい、共に20世紀前半の経営幹部の名に由来する。
地上階にはATMコーナーが設置されている。窓口はエスカレーターを上がり3階である。セキュリティの関係上、一般顧客は指示された階以上へは上がることはできない。業務に関係する箇所の撮影は禁止されている。店内には、建物に関する概要を記した英語と中国語(繁体字)のパンフレットが設置、配布されている。展望施設は設置されていない。
風水
香港上海銀行新社屋を設計する際に、フォスターは風水師の指南を仰ぐよう、施主の香港上海銀行側から申し受けたとされている。地上階のピロティや、ここにあるゆるやかな段差は、建物を貫通する「龍の道」を遮らないようにする意味合いがあるとされる。側面の鉄骨を当初下向きに設計したところ、風水師の指摘により上向きに修正されたという。
屋上にある窓拭き用のゴンドラは大砲に見立てられ、中国銀行タワー(中銀大廈:Bank of China Tower)が建設されてから、この建物へ向けて増設されたという。これは1990年に完成した中国銀行タワーの不吉とされる鋭角部分が、香港上海銀行へ向けられているとする指摘があり、これに対抗するためだといわれる。しかしこれら風水に関わる各文言は、非科学的である上に公式に発表されたものではないため、都市伝説の域を出ていない。
画像
ヴィクトリア湾から
固有名詞の分類
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