非政府組織 歴史

非政府組織

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/07 08:06 UTC 版)

歴史

1815年ウィーン会議で設立されたライン川航行中央委員会[注 1]は中央ヨーロッパ諸国に限定されるものであったが、1813年健康理事会[注 2]は欧州諸国に加えオスマン帝国も含むものだった。自国民の安全や利益だけでなく、諸国の共同の福祉を促進し、国際協調というものが、自国にも諸国にも得るものが多いということを人々に認識させてきたのである。

19世紀後半におよそ10のNGOが設立され始めた。NGO自体は国家に対峙して設立されたものではなく、政府と協力して活動を展開した。

例としては国際赤十字であるが、当初はNGOではなく政府間組織であった。スイスアンリ・デュナンサルディニアフランスオーストリアと闘ったソルフェリーノでの戦闘(1859年)を目の当たりにして著述した『ソルフェリーノでの思い出』(1862年)であり、これがスイス政府を動かし、戦傷者の処遇改善へ向けて国際会議を組織し、1864年には赤十字がジュネーヴで民間主導で組織された。

この会議に出席した諸政府は赤十字団体の活動を認める条約に署名したのである。衛生健康の分野においても汎米衛生事務局[注 3]結核撲滅キャンペーン中央局[注 4]1902年に設立された。

第一次世界大戦後、死傷者数の多さなどの反省から組織化という考え方が戦後国際問題に重要な問題とみなされ、国際連盟が制度として成立される。NGOの数は増え続け1929年には478に上る総数の国際組織が上げられたが、そのうち90%は民間機関であった。








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