金剛寺 (河内長野市)
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文化財
国宝
- 木造大日如来坐像、木造不動・降三世明王坐像 3躯(附 木造天蓋) - 2017年度国宝指定[9][10][注釈 1]
- 剣 無銘 附:黒漆宝剣拵
- 延喜式神名帳
- 延喜式第十二残巻、第十四、第十六
- 紙本著色日月四季山水図(じつげつしきさんすいず、六曲屏風一双) - 2018年度国宝指定[11][12]
- 中世やまと絵屏風の代表作として名高い作品。この屏風に関する史料は殆ど残っておらず、制作時期も15世紀半ばとする説から、16世紀後半とする意見もある。同時期の洗練されたやまと絵屏風にあまり見られない工芸的な手法や、仏画に通じる波の描き方、泥臭ささえ感じる素朴な表現から、大和絵師ではなく絵仏師が描いた可能性がある[13]。山や松、波などが動き出さんばかりに誇張され、その特異で迫力ある造形から美術書などの表紙にしばしば使われ、日本画家の加山又造や山本太郎などが本作を下敷きにした作品を発表している。
重要文化財
- 建造物
- 楼門 附:棟札(1枚)
- 金堂 附:棟札(1枚)
- 御影堂(御影堂と観月亭からなる) 附:棟札(1枚)
- 多宝塔
- 食堂(天野殿)
- 鐘楼
- 金剛寺(建造物)22棟[14][15]
- 摩尼院 4棟[注釈 2] ※所有者は摩尼院
- 書院 附:化粧野地板1枚、棟札1枚
- 表門
- 築地塀(2所)
- 彫刻
- 絵画
- 工芸品
- 蓮花蒔絵経筥 - 東京国立博物館寄託。
- 腹巻及膝鎧 伝楠氏一族所用 20領、1双(明細は後出)※「腹巻」は鎧の一種
- 白銅鏡(花鳥文様)
- 野辺雀蒔絵手箱 - 京都国立博物館寄託。
- 金銅柄香炉 附:金銅牡丹文透蓋 - 東京国立博物館寄託。
- 金銅装戒体箱 - 奈良国立博物館寄託。
- 蓮唐草螺鈿蝶形三足卓
- 書跡・典籍、古文書
- 宝篋印陀羅尼経
- 梵漢普賢行願賛
- 紺紙金泥法華経 巻第八 藤原基衡願経
- 紙本金泥宝篋印陀羅尼経 料紙消息及歌集切 - 東京国立博物館寄託。
- 大般涅槃経 12巻 各巻正平十四年後村上天皇加筆奥書
- 遊仙窟 1帖 元亨元年加点奥書[19][注釈 3]
- 楠木氏文書 1巻
典拠:2000年までに指定の国宝・重要文化財については『国宝・重要文化財大全 別巻』(所有者別総合目録・名称総索引・統計資料)(毎日新聞社、2000)による。2001年以降の新規指定、追加指定等については個別に注を付した。
国指定史跡
- 金剛寺境内
国の登録有形文化財
以下の建造物12件が2017年6月28日付けで国の登録有形文化財に登録された[20][注釈 4]。
- 本坊持仏堂
- 本坊客殿
- 本坊大玄関
- 本坊奥殿
- 本坊渡廊下
- 本坊茶室
- 本坊表門
- 無量寿院・籠堂
- 天野川東岸旧子院築地塀
- 大講堂
- 大講堂食堂
- 鎮守橋
- 腹巻及び膝鎧 伝楠木氏使用
- 白韋威腹巻(しろかわおどしはらまき) 1領
- 白韋威腹巻 1領
- 藍韋威腹巻 1領
- 藍韋威肩白腹巻 1領
- 藍韋裹腹巻(あいかわつつみはらまき) 1領
- 藍韋裹腹巻 1領
- 藍韋威腹巻 1領
- 藍韋威腹巻 1領
- 黒韋威腹巻 1領
- 黒韋威腹巻 1領
- 黒韋威腹巻 1領
- 黒韋威肩白腹巻 大袖付 1領
- 藍韋威肩紫紅白腹巻 1領
- 熏韋裹肩紅白威腹巻(ふすべかわつつみ かたくれないしろおどしはらまき) 1領
- 熏韋裹腹巻 1領
- 熏韋裹腹巻 4領
- 浅黄糸素懸威鉄腹巻(あさぎいとすがけおどし かなはらまき) 壺袖一隻付 1領
- 黄熏韋威膝鎧 1双
重要美術品
- 銅製飛雁文鏡
- 銅製瑞花雙鴛文八稜鏡
- 紙本墨書清水寺仮名縁起
大阪府指定有形文化財
- 木造薬師如来立像
- 銅製銭弘俶塔
- 金剛寺一切経 4461巻24帖2枚 - 2022年(令和4年)3月15日指定。
大阪府指定天然記念物
- 金剛寺のスギ
河内長野市指定有形文化財
河内長野市指定無形民俗文化財
- 天野山金剛寺の正御影供百味飲食
河内長野市選定保存地域
- 金剛寺のヒノキ林
注釈
- ^ 附(つけたり)の天蓋は2012年追加指定(平成24年9月6日文部科学省告示第135号)
- ^ 1965年に「摩尼院書院1棟」として指定。2019年に表門、築地塀2所、化粧野地板、棟札を追加指定(令和元年12月27日文部科学省告示第114号)。
- ^ 2019年の官報告示で追加指定と名称変更が行われている。(追加指定前)「遊仙窟残巻 1帖」⇒(追加指定後)「遊仙窟 1帖」(令和元年7月23日文部科学省告示第28号)
- ^ 同じ2017年6月28日付けで登録された旧理趣院表門と旧真福院表門については、2019年に重要文化財に指定されたことにともない、登録有形文化財としての登録は抹消されている(令和元年12月27日文部科学省告示第115号)。
出典
- ^ “金剛寺多宝塔文化遺産オンライン”. 文化庁. 2016年12月23日閲覧。
- ^ “大阪みどりの百選”. 大阪府. 2016年12月23日閲覧。
- ^ a b 内田 2006, p. 206.
- ^ a b c 内田 2006, p. 270.
- ^ 内田 2006, pp. 270–278.
- ^ 内田 2006, pp. 270–278, 351.
- ^ a b 『なら仏像館名品図録』(奈良国立博物館、2012)、pp.14 - 15
- ^ “金剛寺多宝塔文化遺産オンライン”. 文化庁. 2016年12月23日閲覧。
- ^ 平成29年9月15日文部科学省告示第113号
- ^ 国宝・重要文化財の指定について(文化庁サイト)
- ^ 「文化審議会答申〜国宝・重要文化財(美術工芸品)の指定について〜」(文化庁サイト、2018年3月9日発表)
- ^ 平成30 年10 月31日文部科学省告示第204号
- ^ 泉万里 『光をまとう中世絵画 ─やまと絵屏風の美』 角川学芸出版、2007年 ISBN 978-4-04-702137-2
- ^ 令和元年12月27日文部科学省告示第113号
- ^ “重要文化財(建造物)の指定について(2019年10月18日)”. 文化庁. 2019年10月22日閲覧。
- ^ a b 文化庁ホームページ
- ^ 平成23年6月27日文部科学省告示第101号
- ^ 平成17年6月7日文部科学省告示第87号
- ^ 平成26年8月21日文部科学省告示第107号
- ^ 平成29年6月28日文部科学省告示第89号)
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